彼岸を過ぎて、流石に暖かい日が続く。真っ白に凍っていた家の前の池も半分くらい溶けてきた。目で見る春の訪れである。今年は諏訪湖の「御神渡り」はないまま春を迎えそうだ。
いよいよここらは御柱祭一色に染まる。6年に一度のこのお祭りは、諏訪大社だけでなく、飯田伊那地方迄同じような祭りが行われる。ここら辺りは地区地区が各柱を分担して、一帯は昨年から延々と祭り準備行事が次々とこなされ、特にどの地区がどの柱を担当するかのくじ引きでは、本宮一番の太い柱を巡って悲喜こもごもの抽選が行われる。
また車山の頂上神社や、名もない小さな祠まで、4隅に柱を立てる祭りが各地域に亘って延々と続く。いかにも田舎のお祭りである。隅々まで地域に浸透している様子がよく分かる。