







1月以来の海外ですが、ちょっと台湾まで行ってきました。昨年台湾に行った折行きそびれた九份を覗いてこようという全くの野次馬根性です。宮崎駿の「千と千尋の神隠し」のモデルともなったところで、それで九份に少し興味をそそられた、といったところです。十份から電車(台湾鉄道)に乗り瑞芳まで数駅乗りそこからバスで九份へ。
ここはもともと金鉱山があったところで、その後1971年閉山して急激に寂れた。1989年台湾映画「非情城市」という映画の舞台となって注目され、さらに日本では宮崎駿監督が、映画「千と千尋の神隠し」の着想を得たという噂が広まって人気が高まり、レトロな街並みに似合う茶芸館やカフェが軒を連ねていったのです。
旧市街の入口から曲がりくねった狭い路地に一歩はいると、両側にいろいろな店が並ぶ。韓国のようにあまりしつこい呼び込みはない。並んでいる品物の違いはあるがモロッコの市場に似た雰囲気だ。市場はなぜだか人の気持ちを高揚させる作用がある。
狭い路地をウネウネと坂道を登り、覆いがとれるとやがて大きな建物の前に出る。「千と千尋の・・」湯婆婆が居たと言われる舞台となる茶屋である。赤い提灯が軒先から沢山吊るされ一種独特の風情である。





ガイドに記念撮影をしてもらい、我々もそこらで一服し、お茶を楽しむ。お菓子が4種類ついて、中国茶は飲み放題、絵葉書付きだが300元(ほぼ1000円)という観光地価格だ。しかし雰囲気も景色も店員のサービスもいいのでそんなに不満ではない。お茶を終えたら更に路地を下り、昼飯場所の九戸茶語へ到着。映画館の近くの郷土料理を出す老舗のようである。




2階に上がり席につく。エビの蒸し焼きに始まり、豚バラ肉の煮たもの他、料理は10点近くありすっかり満腹、満足した。映画館が近くにあるということは、ここら辺りは昔の繁華街の中心地だったのだろう。そこの老舗であるからには不味いはずはない。台湾旅行は前回もそうだったが料理に外れがあんまりないのが嬉しい。
観光も食事もすっかり満足して九份の街を後にした。




