東京滞在最終日、時間が少しあったので、寄席に行ってきた。浅草の演芸ホールか新宿末広亭か少し迷ったが、結局上野の鈴本にした。なんだか上野という土地柄が寄席にぴったりだと思うからで、深い意味はない。
12時開演で開場は12:00.寄席太鼓もちゃんと、15分前には前座らしき人間が打つ。寄席の格式をキチンと守っているようで気持ちが良い。プログラムもそのようで、概ね落語で占められており、漫才が一組、漫談、曲芸など色物は3組あとはすべて落語である。
名の売れた噺家は夜の部の小三治だけだが、それでも皆そこそこ面白い。客の入りも4割位で、ウィークデイの昼間としてはまあまあではないか。圧倒的に中高年が多く、東京らしく行儀の良い人ばかりであった。
3時間ばかりワハハとか、クスリッと笑って過ごし、とりの前に鈴本を出た。残念ながら時間がなかったせいで、面白そうでないとか、反感を持ったわけでもない。脳のシワが少し伸びたような開放感を味わった。
木戸を抜ける時、これもちょっと粋ではないかと勝手に理由をつけ、帰途を急いだ。