エンゼルフォール 上部はまだ雲が垂れ込めている
数々の滝
エンゼルフォール
今度のパイロットもプエルトオルダスーカナイマ間と同じ人物。始めは低いところをとぶがテーブル台地が近づくにつれ次第に高度を上げる。谷間を遡ってすすむ。右に回り込んだところでパイロットが指差し、なにか叫ぶ。その先には長大な滝が落ちていた。世界最大の落差を誇るエンゼルフォールだ。
幸いにも次第に台地の上部にかかっていた雲が晴れてくる。この平らな台地のどこから水は流れてくるのか。かなりの水量が落下しているが、滝の下部はヴェールを広げたように拡散して滝壺はできていない。1000mも落ちればむべなるかなである。
パイロットは、暫く滝の周りを旋回したり、崖すれすれを飛行したり大サービスをしてくれる。やがてセスナは少し高度を上げて高地の上に出る。アウイヤンテプイというのがこの台地の名前で、東京23区より広いという。台地の上には何本かの川ができており、水は豊富である。
この台地に登る道が一本だけ通じており、遼馬君は先日登ったそうである。ジュール・ヴェルヌの「失われた世界」で描写した古代の不思議な世界の連想が生まれるわけだ。
パイロットは広大な自然の造形物(谷間)の間を右に、左に旋回し、上に上がったり下がったりして、いろいろな角度からエンゼルフォールを見せてくれる。中々の腕前である。
小一時間のフライトに満足して飛行場に戻った。圧巻のエンジェルフォール飛行であった。
アウイヤンテプイ台地の上部
飛行を終えて次第に高度を下げる