ジャングルの中の道
黄色のキノコ
川を遡ること3時間半、ロッジ前で船で降り、ここからは徒歩でトレッキングだ。河原を横切ってジャングルの中の道へ。緩やかな傾斜の中を上るが、標識はまるでない。登り口から、かすかな分岐点に至るまで案内板はまるでない。踏み跡をたどるだけ。ガイドのルイス君は迷うことなく進む。
足下に鮮やかな黄色のキノコが群生しているところを過ぎて5~6分、船を降りて40分位来たところ位から傾斜がきつくなってきた。ちょっと休憩。ここからは遼馬君が調子の出なかった義妹を担いで上がるという。さすがに義妹はそれを遠慮して、ここから引き返すことにした。
ルイスくんと助手の女性と我々3人で喘ぎながら急登する。40分ほどでビューポイントに到着。見上げれば遥か上から水量豊富な大滝が落ちてくる。滝壺のあたりは白いヴェールのように広がって底まで届いていない。(圧巻のスケールである)
少し上にもっと良い展望台があるとルイス君がいう。3分ほど登って大きな岩の上に出ると、確かに樹々に遮られることなく、滝の全貌が眺められる。こんなに雲が切れ、青空が見えるのは雨季としては珍しいそうだ。但しここにも標識、案内板の類は一切ない。10分ほど景色を堪能して引き返す。
エンゼルフォール
記念撮影
空も晴れてきた
帰途は登ってきた道をそのまま引き返す。60分ほどでロッジに到着。再び河原を横切って船がもやってある水際に着く。我々より足の達者な内海君はもう既にロッジに着いていた。もちろん義妹と遼馬君も到着していた。
ここで昼食。また持参の軽食かと思ったら、ちゃんと調理した一皿であった。冷えたビールも美味しかった。聞けばここはカナイマのロッジの分室で、あそこに泊まる人の何割か、あるいは大手旅行社のハンモック泊コースの人はここのハンモックで泊まるとのことだ。
3時半くらいまでここで寛ぎ、内海君はここで泊まるのでお別れ。昼食で親しくなったこともあって、彼は我々が船に乗って去る時、いつまでも河原で手を振って別れを惜しんでいた。
この河原までくればロッジはもう直ぐだ。
水際で足を冷やす
このテーブルで昼食
ここからも滝がよく見える
帰途は流れに乗って船は矢のように進む。水先案内人も忙しい。度々水に飛び込む。ルイス君も水に入リ手伝う。下りは上下左右の揺れは緩やかかと思いきや、下りのほうが揺れは大きく、水は容赦なく中に入ってくる。現に私は大きな水の塊がザバッとかかって後ろにふっ飛ばされて船の中で尻餅をついた。
帰りは行きに避けた瀬にかなり迫って上陸したので、徒歩の時間が15~20分短縮できた。再び舟に乗る頃は夕焼けも終わりかけ、最後出迎えのトラックに乗る頃はすっかり昏れていた。
草原の中を帰る
夕焼けももう終りだ
出迎えのトラック