復興記念館
記念館入口
納骨堂
カナダから来てくれた義弟を案内したのは、まず横網公園にある震災記念館。ここは以前来た時、記念館の横に震災の火災にあった機械の残骸や、虐殺された朝鮮人慰霊碑などを見学して東京都の懐の深さを実感した記憶がある。
今回行ってみて、ここは震災と同時に空襲の記念館でもあるのを認識した。どちらも多数の犠牲者が出た。しかも自然災害と言うより、人間が引き起こした人災のほうが被害が甚大であった。人間が引き起こした愚かな結果をしっかりと記憶に留めておけよと言っているような気もした。この記念館の名前も震災記念館ではなく、復興記念館であった。
境内では地元のおじさんたちが何やらテーブルを出して呼びかけている。近づくと「ほいっ」と皿を出された。見ると銀杏が山盛りになっている、一ついただくとほろ苦くお酒が欲しくなる味だ。この境内のイチョウの実だそうだ。「美味しいなあ」と言ったら「これをもってゆきな」と袋に入れた一合ほどの銀杏をくれた。
物をもらったというよりは、下町の暖かさをもらったようで、義弟ともどもほっこりして次の予定地へ向かった。