池波正太郎の鬼平犯科帳の舞台はここ墨田区両国、本所界隈に点在するが、実在の人物だけあって登場する橋や地名お寺なども、あちこちに登場する。
墨田区業平にある春慶寺は平蔵が通った道場の剣友岸井左馬之助が寄宿したお寺として登場する。映像では江守徹が扮していたことがあり、彼の筆になる「岸井左馬之助寄宿の寺」なる石碑がお寺の玄関先に飾ってある。
この寺には鶴屋南北の墓もあり、池波はその縁もあり小説の舞台に選んだのではないかという説がある。
ただ大都会の中のお寺なので、ビルの一角に玄関があり、風情も何も消えてしまっているのが惜しい。