遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
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高遠の桜は妖艶だ

2010-04-09 19:21:07 | 行ってきました

絶好の天気で八ヶ岳もくっきり見えた


高等城址公園は満開に近い花が迎えてくれた

かねてみたいと思っていた、信州伊那の高遠城址の桜を見てきた。

5日に開花宣言をして、三日目なので少し早いかなと思ったのだが、もう南斜面
は満開であった。

タカトウコヒカンサクラは濃いピンクの花をつけて、一面公園内を埋めている。
明治時代に植えられ、130年余りの樹齢であるが、手入れもよく、全山桜であ
る。


願わくば・・・。こんな花の下なのかなあ


ウイークデイと少し早いかということだったが、人出はそこそこあり麗らかな日
差しの中、花見を楽しむ人で賑わっていた。

現地に住む知人の案内で、絶景ポイントを紹介され、高遠湖、勝間薬師堂枝垂れ
桜からの景色を楽しんだ。


遠くの山々も城址公園からくっきり見える

薄墨桜や、奥山田のしだれ桜のように、一本の巨木を愛でるのではなく、城址公
園に一面に咲く桜は圧巻である。有名な西行法師の「願わくば 花の下にて春死
なん そのきさらぎの望月の頃」を思わせる、あでやかなピンクに染まる。「桜
の下には心中した男女が埋めてある」と誰かの小説にも書いてあった。あでやか
で、はかない風情は日本の典型であろう。


池に映る桜も見事

ぼってりとした肉感的な美しさだ

左側は少し白っぽい花だった

おそらく今週末がピークであろう。一度は見ておく価値はある。


帰りに寄った、「ますや」の蕎麦が絶品であった。蕎麦の香りと、のど越しがす
ばらしい。

勝間薬師堂しだれ桜(まだ開花したてだった)から眺める高遠城址

七年に一度の大祭 御柱祭(2)

2010-04-08 11:38:03 | 行ってきました
暖かい日差しが射す中、前半のハイライト木落しを見た我々は、後半の山場「川越し」
会場へ向かった。見物桟敷は一時間で入れ替えし次の客を入れる。


御柱の到着を待つ川越し会場

本宮一本目の柱が川を渡る

渡り終えた御柱は近くの安国寺 御柱屋敷へ入り5月の里引きを待つ

木遣り、ラッパ、掛け声が勇ましく響く中、御柱を引く。今回見た感じでは、有
名な「木落し」よりは、むしろいろいろ手順がある、「川越し」が面白かった。
先遣隊が雪解水の冷たい宮川を渡り、対岸に先回りした引き子へ、引き綱を渡す。
御柱は川の中に入った者と、対岸の曳き子が力をあわせ無事に川をわたっても、
今度は土手を上げるのにまた力が要る。前日に降った雨のせいで、柱の先が土にもぐり
動きにくくなる。その際メドデコは御柱を左右に揺らして、動き出しやすくする効果もあるようだ。


日差しは暖かいが、水は雪解けの冷たい水だ

この土手を上げるのが一苦労 前で曳く人と水中でメドデコを振る綱を引く人との協力だ


夕暮れ迫る宮川で一所懸命綱を引く

御柱を引くのも、勇ましいラッパのファンファーレだけでなく、木遣りの「お願
いだ~」の一節が力をためる絶妙な間合いになり、みんなが力をあわせる役割を
はたしている。二本目の柱に時間がかかり、予定の4本目は翌日に持ち越しとなった。


着水直前。もうすこしだ。


寒さ、冷たさ何のその、心合わせて柱引く

柱が動き出したぞー


早起きして、木落とし会場や川越し会場に間に合い、夕方5時過ぎまで祭りを楽
しんだ。法被は用意できていなかったが、振舞い酒も頂き(麗人の樽酒で)空きっ
腹に効いた。観光客も沢山いるが、圧倒的に地元の人たちのお祭りである。むか
し子供の頃楽しんでいた、お祭りの雰囲気が色濃く残っている。

振舞い酒を一緒にいただいた地元のおじいさん曰く、「都会から帰ってくる衆や、若い人は
勤めがあるので、この頃は天気が悪くても祭りはやってしまう。昔は晴れの日だけ
やって、一週間くらい御柱をやったものだ」と往事を懐かしんだ。70歳くらいの元気な人だ。

9~10日には上社の8本が会場を諏訪に移しておこなわれる。法被を用意して
参加する価値はあると思う。楽しいですよ。何せ七年に一度の大祭です。


七年に一度の大祭 御柱祭

2010-04-07 10:37:17 | 行ってきました

さまざまな法被を着て参加をする人々 肩の綱は曳き綱

メドデコに乗り、木落しの時を待つ

諏訪に伝わる御柱祭りを見てきた。早起きをしてでかけ現場にまにあった。
諏訪大社上社の、前宮、本宮、下社秋宮、春宮に建てる柱計十六本を人力で
山から引き出し、御柱道を引いて練り歩く山出し。
途中TV中継で有名な坂の上からすべり落とす「木落し」、川を渡る「川越し」
を経て、安国寺の御柱屋敷に入る。太いもので、直径一メートル、長さ十八メー
トルのもみの木の枝をおとしたものを曳いて歩く。何百人という曳き子が、かけ
声に合わせ、力を出す。

木落しの坂の上へ上げられた御柱


落とす側の準備 桟敷を埋める観衆が今か今かと時を待つ

「木落し」の坂の上では御柱の上にいる氏子の人々が勇気を奮い起こすために木
遣りや、ラッパの音楽に合わせ、かけ声を出し気勢を上げる。危険に満ちた勇壮
な瞬間は、実際に落とす時間6秒ほどだ。


勇壮な木落しが終わり、斜面には「感謝」の文字が

7年に一度行われるこの祭りは、諏訪近郷の町村21万人がこぞって参加するも
ので、木落とし会場には桟敷が設けられ一時間前からその時を待った。メドデコ
と呼ばれるV字型に取り付けられた角におんべ(飾り房のついた棒)を持った若
衆がまたがり「木落し」も「川越し」も行う。七年に一度ということでこの日に
あわせ帰省する若者も大勢あると聞く。そのせいか祭りの担い手は若い男衆が主
力で、我々の身近な祭りのように年配者、女性が主力では無い。しかも危険な場
面が多いので、酒を飲まない。従って酔っ払いがおらず、荒れない。


御柱を迎える人が徐々に増えてくる通り。


街角では振舞い酒がだされる。麗人の樽酒でお腹に沁みた

通りにある子供木遣りの集合場所

氏子が声をそろえ柱を曳く 梃子係りの人。手にしているのは方向を決める梃子棒

16本の柱は各市町村毎に担当が割り振られ、引き子と呼ばれ、御柱を引き回す。
それぞれ担当柱の出発地の原村などにに集合する。街はそれぞれの街の法被姿で
あふれる。この祭りは法被参加がお勧めだ。どんな法被でも(たとえば植木屋さ
んのものでも良いそうだ)法被を着ていれば仲間として認められる。


メドデコの上でおんべをふり、掛け声を書ける若衆たち



奥山田のしだれ桜。

2010-04-04 08:14:01 | 行ってきました
遠目にも見事な枝振りである

いよいよ桜満開である。少し寒さが続いたせいか週末まで満開が持ったようだ。
二週間ほど前であるが、岡崎の奥に見事な桜があるというのが新聞に掲載されて
いた。

里山の中腹に一本巨木が見事に花をつけていた。はるか遠くからもはっきり分か
る見事な木だ。
近づいてみると、根尾の薄墨桜に匹敵するほどの桜である。やはりエドヒガンで
枝が横に大きく張っている。近くに子供の木が一本植わっていた。奈良の薬師寺
から植え替えたのだそうだ。

近くにこんな見事な桜がある。一見の価値はあります。身近なソメイヨシノより
一週間~10日ほど早く咲く。

里山の道に車が沢山駐車して、すぐ下の公民館に老人会だろうか(?)地元の方
が、抹茶、蒸し羊羹、おはぎ、夏みかんなどを売っていた。

おはぎをいただいたが、手作りでとてもおいしかった。ゴマと粒餡の二種類で懐
かしい味がした。

会社の一隅に咲くソメイヨシノも満開を迎えた