絶好の天気で八ヶ岳もくっきり見えた
高等城址公園は満開に近い花が迎えてくれた
かねてみたいと思っていた、信州伊那の高遠城址の桜を見てきた。
5日に開花宣言をして、三日目なので少し早いかなと思ったのだが、もう南斜面
は満開であった。
タカトウコヒカンサクラは濃いピンクの花をつけて、一面公園内を埋めている。
明治時代に植えられ、130年余りの樹齢であるが、手入れもよく、全山桜であ
る。
願わくば・・・。こんな花の下なのかなあ
ウイークデイと少し早いかということだったが、人出はそこそこあり麗らかな日
差しの中、花見を楽しむ人で賑わっていた。
現地に住む知人の案内で、絶景ポイントを紹介され、高遠湖、勝間薬師堂枝垂れ
桜からの景色を楽しんだ。
遠くの山々も城址公園からくっきり見える
薄墨桜や、奥山田のしだれ桜のように、一本の巨木を愛でるのではなく、城址公
園に一面に咲く桜は圧巻である。有名な西行法師の「願わくば 花の下にて春死
なん そのきさらぎの望月の頃」を思わせる、あでやかなピンクに染まる。「桜
の下には心中した男女が埋めてある」と誰かの小説にも書いてあった。あでやか
で、はかない風情は日本の典型であろう。
池に映る桜も見事
ぼってりとした肉感的な美しさだ
左側は少し白っぽい花だった
おそらく今週末がピークであろう。一度は見ておく価値はある。
帰りに寄った、「ますや」の蕎麦が絶品であった。蕎麦の香りと、のど越しがす
ばらしい。
勝間薬師堂しだれ桜(まだ開花したてだった)から眺める高遠城址