がんぼのぶらり紀行

北海道オホーツク遠軽で、昭和時代のお茶の間みたいな食堂 やってる おばちゃんです。

大家さんと鏡

2009年02月04日 09時57分02秒 | My House♡ My Fashion♡
家賃を持って大家さんのところへお邪魔した。

大家さんはすぐ近く、歩いて3分ほどの公営住宅にいる。

もともと今入居した家は、私たちが引っ越す前まで大家さんが暮らしていた。

私たちが入居希望をしなければ取壊す予定だったと聞いた。

家賃の通帳をもってチャイムを押すと、

毎回中へ招き入れられる。

受取の印鑑を押すだけなのだが、「年を取ると判子さえ探すのに時間がかかる」というのと、玄関を開け放しにするのがイヤなようだ。

入れば自然と雑談も含め20分ほどいることになる。


今回は奥様もご在宅。

行くなり、「聞いてみようかねぇ」 と旦那様に話しかけていた。

がんぼ 「?」

奥様  「おねえちゃんところにさ、鏡ってあるかね?」

がんぼ 「鏡? あまり自分に見とれるほどのものがないので立派な鏡はないですが・・・」 (いや、そういう話じゃないだろ)

奥様  「顔をそったり髪を染めたりするのに手近に鏡がほしいんだけど・・・ ほれ、もうこんな年になると目が遠くなるし、明るいときに明るい所でしか見られない。」

ところが、住まいには鏡は壁に取り付けられていてはずすことはできず、買いに行きたくても足がいうことを聞かないので出るのも億劫。
おまけに年も年なので、今更「新しいモノ」を買うにも気が引ける・・
ということらしいのだ。

我々の年代にしてみれば何のことは無いひとつひとつのことが
年を取れば取るほど切実に覆いかぶさってくるものらしい。
いずれ自分にも来る事ではある。

がんぼ 「あ・・ ちょっと待ってて、おばさん。手ごろなヤツがある。
      持ってきてみるから、よければ使ってちょうだい」

出かけるついでがあって車でここまで来た。
大家さん宅前に止めた車はそのままに、走って自宅まで戻る。

娘からもらい、息子に流れていった「鏡」を
娘に確認し、息子に謝って、あらためてもらってきた。


チョコレート型の折り畳みミラー。ふたを開けてくるりと返すとスタンド式になる。


大家さんのところへ戻り、フタをあけ、鏡面を出して見せ

がんぼ 「こんなのだけど、使えるかしら?」

奥様  「おお、いいよ。これ、お金は?」

がんぼ 「いりません。私も娘からもらったものだから。実はこれ・・」

と入手したいきさつの簡単な説明をし、お金はいらないことを理解してもらい、奥様に満足してもらって帰ってきた。


大家さんが近くにいるということは、何かと神経を使うこともあり、
何かと楽なことでもあるのかもしれない。
壊すつもりだったとはいえ、自分の暮らしてきた家をどう使われているのかも気になるだろうし、家の周りが散らかっていたら嫌がるだろう。

小さなことかもしれないが、こんなことでも大家さんとの係わり合いは大切にしていきたいと思う。

内容掲示

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