2008年 F1GP開幕

 待ちにまった2008年 F1GPが開幕した。開幕戦はオーストラリアGP、メルボルンのアルバート・パーク・サーキットで行われるから、日本のファンにとっては、フリー走行、予選決勝まではほぼリアルタイムでその模様を見る(知る)事が出来るのも嬉しい。もっとも金曜日のフリー走行は仕事中であったりするのでちょっと周りを憚ることになるが。

 フリー走行の結果の詳細は他のサイトでご覧いただくこととし、ここでは書かないが、金曜日の最速は下馬評通り、フェラーリのキミ・ライッコネン。フリー2では見事トップタイムをたたき出したマクラーレンのハミルトンも、フリー1でライッコネンが記録したタイムに僅かに及ばなかった。

 金曜日のフリー走行は、燃料搭載量、タイヤのチョイス、空力のバランスなどによってそのタイムはまちまちとなるために、このタイムで予選・本選の結果を占うことは難しいが、フェラーリ、マクラーレンのように正しく速いチームはどのような状態でも良いタイムをたたき出す。

 決勝で中団を走ることになるマシンが初日のフリー走行でよいタイムを記録することもあるが、そのタイムを出すための良い条件の中で走った結果だと言うことである。今日のフリー2では地元出身のマーク・ウェバー(レッドブル)が2番手のタイムを記録しているが、これなどはその良い例だろう。

 確かに今シーズンのレッドブルのマシンはなかなか良い仕上がりのようだし、ウェバーも地元の声援がターボ代わりになったのかも知れないが、決勝レースでも彼がこの位置を走るということは、まず考えられない。

 また、どのような状況の中でも遅いマシンは、当たりまえの話だが、そのタイムは常に下位に位置することになる。こちらの好例がSAF1とトロ・ロッソだ。つまり、オーストラリアGPのトップ2はフェラーリとマクラーレン。そしてテールエンドがSAF1とトロ・ロッソということだ。残りの7チームはどうなるかわからない。当たりまえ過ぎて面白くも何ともない郷秋<Gauche>の予想だ。すまぬ。

 アルバート・パークはモンテカルロにも通ずる言わば特殊なサーキットであり、ましてや今シーズン最初のGP、しかもその初日の結果でシーズンを占うのは難しいと言うものだ。

 そんな中ではあるけれど、注目すべきはウィリアムズ。若い二人どこまで先頭集団についていけるのか、更に、ロズベルクと一貴のタイム差にも注目。次いでレッドブル。昨シーズンの好調を維持し、オフのテストでも速さを見せ付けていたわけだが、BMW、ウィリアムズといったライバルとどういう位置関係になるのか。マシンのポテンシャルが似たようなものであれば、荒れたレースになればベテラン二人の本領発揮でポイント獲得どころか表彰台の最後の一段を得る可能性も無くはない。

 アロンソを迎えたルノーが、第二集団の中でどの程度のポジションを獲得するかにも注目。また、そのルノーから放逐されたフィジケラが、冴えないマシンでどこまで頑張る事が出来るのか。現代のF1職人、フィジコのドライビングにも注目したいところである。
 
例によって記事本体とは何の関係もない今日の一枚は、蝋細工ような「ボケ」。
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