郷秋<Gauche>、フォトグラファーからステマネに変身

 1年ほど前にステージマネージャーというお仕事と云う小文を書きましたが、明日は、一年前と同じ山崎小桃さんの演奏会のステージマネージャーを務めることになっています。上野の文化会館小ホールです。

 例年超満員、人気の演奏会ですが多分当日券も若干は用意があると思います。山崎さんはホンとに素晴らしい歌い手です。下記のサイトでチケット情報をお確認の上、どうぞご来聴ください。

ソプラノ山崎小桃 オフィシャルサイト
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ファインダー視野率100%は本当に良いのか

 写真趣味者と云うよりはカメラフリーク(趣味者)とSLR(一眼レフ)の話をしていると「やっぱりファインダー視野率100%じゃないと」みたいな話が良く出てくる。完璧なフレーミングが可能な視野率100%のファインダーこそが高級機、プロ機の証であると、これを使ってこそ上級者であると。

 果たしてそうだろうか。確かに視野率100%のファインダーでフレーミングした場合、写り込まないように見切ったものは確かに写らない。しかし、画面のぎりぎり端にちょこんと残したワンポイントが、プリントしたら切れてしまった、ポートレイトの後頭部の後ろにホンの僅かの空間を残してフレーミングしたのにプリントしたら後頭部が絶壁の如くに切れてしまったと言う経験をされた方も多いのではないだろうか。

注:ファインダーの良し悪しは、視野率よりも「倍率」だと、郷秋<Gauche>は思う。

 写真はプリントするときに、僅かながら上下左右が切り落とされる。さらに額装すると上下左右1cm程がマットの裏に隠れてしまう。メインの被写体が写真(画面)の中央もしくは上下左右から多少なりとも離れたところにある絵柄の場合には問題ないが、端ぎりぎりのところに重要なもの(被写体)があると肝心な部分が切れてしまう、あるいはあるべき空間がなくなってしまうことがある。

蛇足:アスペクト比(縦横比)3:2のカメラ(Four Thirds以外のDSLRはほとんどこれ)で撮った写真をL版、2L版にプリントすると左右が切れることも考えて撮影しなければならなりません。記念写真などで左右ぎりぎりまで人が並んでいる場合、プリントすると左右の方の身体が半分切れてしまいますので要注意。その場合にはKG版(ハガキサイズでアスペクト比が3:2)でプリントすれば良い事を覚えておいてください。

 もし、視野率90%のカメラで撮っていれば、プリントの時にケラレ(切れる)ても、マットの後ろに隠れてしまっても、あるべき「もの」も、あるべき空間もちゃんと見えることになる。

 郷秋<Gauche>は視野率約100%のD300を使っているが、画面の端の方に重要なポイントをもっていきたい時、地平線や水平線などを画面の下方ぎりぎりにもって行きたいときには若干大きめにフレーミングする事を心がけている。その上で、額装するときにはノートリミングで、透明アクリル板に挟む形式のフォトスタンドの場合には四方を少しトリミング(切り落として)してプリント。Webに掲載する場合には本来望んでいたフィレーミングになるまで四方を切り落として掲載している。

 いつもいつもそうしているわけではないが、ここは見せたいとか、微妙なバランスの余白部分が重要な写真の場合にはそれなりに意識してフレーミング、トリミングを経てご覧頂くようにしている。
 

 今日の一枚は、3日から続いている「建物の表情」の11作目。長らくご覧いただきました建物のグラフィカルな面白さだけを切り取った写真もようやく今日で終わりです。

 今日の記事本文にも書きましたが、例えば上の写真、2L版だとして、下が1cmケラレてしまうと、もう私の意図した写真とは違ってしまいます。この写真はWebへの掲載だけを意識していましたので特に下方はぎりぎりにフレーミングしましたが、万が一この写真を額装するような事があるとしたら、PhotoShopで下に1cm程度の「白」を作ってプリントするようになるでしょうね。
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