ビクターがペンタックスの買収を中断

 asahi.comによれば、JVC・ケンウッド・ホールディングス(以下HD)は検討していた、HOYAが所有するカメラ事業、つまりペンタックスの買収を「中断」したとのこと。

 同HDは、不採算部門となっていた音楽事業(ビクターエンタテインメント)を売却し、その売却益でペンタックスを買収し、得意とする動画に静止画を加え映像部門を強化することを検討してきたが、ゲームソフト大手のコナミなどへの売却や資本提携などが金額面などで困難と判断、傘下に置いて再建を目指すことを決めた。

 このために買収のための資金を失ったこと、グループ内での構造改革を優先することなどからペンタックス買収を「中断」したものである。買収断念ではなく「中断」とはいかにも中途半端な状況であるが、同HDグループ内の構造改革が進み、資金の目処が立てばペンタックス買収を再開する。HOYAもそのことについては了解済みであると理解してよいのだろうか。

 ペンタックスの中・長期的な将来を考えたとき、HOYAグループに留まるよりもJVC・ケンウッド・ホールディングスに買収されることがよりより結果となるのではないかと郷秋<Gauche>は考えていただけに今回の「中断」はなんとも残念なことではあるが、「断念」ではなく「中断」であることでペンタックスの将来が保留されているものをして、「再開」のニュースを待つことにしよう。


 今日の一枚は例によって記事本文とは何の関係もない、昨日書いた通り、近所の公園で撮った紅葉。
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