お寺で七五三?

 このところ何かと忙しくて疲れ気味の郷秋<Gauche>なのでありますが、久しぶりの好天に誘われて、まっ、週末の恒例でもありますのでカメラを肩にいつもの森に散歩に行って来たのでありました。

 あかねの森にある徳恩寺の大銀杏の黄葉が遠目にも綺麗でしたので久し振りに寄ってみることにしましたが、山門に向かう石段に据えられたのぼり旗には「七五三詣り」の文字が・・・。

 郷秋<Gauche>は、「七五三」は神社でするものだとばかり思っておりましたから、もうびっくり仰天。念の為にWikipediaで調べてみたが「旧暦の11月は収穫を終えてその実りを神に感謝する月であり、その月の満月の日である15日に、氏神への収穫の感謝を兼ねて子供の成長を感謝し、加護を祈る」とある。勿論広辞苑にだって「11月15日に氏神に参詣する行事」とある。

 ここでポイントとなるのが「氏神」であるが、氏神(うじがみ)とは、広辞苑によれば「住む土地の鎮守の神」であり、Wikipediaにも「日本において、同じ地域(集落)に住む人々が共同で祀る神道の神のこと」と書かれている。だから「七五三」はどう考えても神社でする行事である。でも、お寺でもやっている。お寺さんにも氏神様が祀られているのか?それはないだろう、きっと。

 実はWikipediaの「七五三」のページの概要には「神社・寺などに詣でる年中行事」と書かれている。つまり、詳細説明によれば「氏神への収穫の感謝を兼ねて子供の成長を感謝し、加護を祈る」行事であるのに、実態としてはお寺さんでもこの行事が行われていると言うことである。Wikipediaは実にわかり易い。

 それじゃ、氏神様に参詣する行事が何故、寺でも行われているのか。それはきっと「神社さんだけに儲けさせておく手はない」とお寺さんが考えたかなんじゃないかと云うのが郷秋<Gauche>の想像だ。大晦日にはお寺さんで除夜の鐘を撞いて、日付が変わるとその足で神社に初詣をするという、多くの日本人の宗教感覚からすれば何の疑いもなく受け入れられたんだろうな。
 

 今日の一枚は、珍しく記事内容と対応した徳恩寺の「七五三詣り」ののぼり旗と、見事に黄葉した大銀杏。
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