サイタ サイタ サクラガサイタ

 「サイタ サイタ サクラガサイタ」で始まる教科書は、昭和8年から13年までの刊行された国定教科書、小學国語讀本の第一巻なのだそうである。聞き覚えのあるフレーズではあったが、調べてみると、そのフレーズが教科書に掲載されたのは思いの外短い期間であったことがわかった。ちなみに郷秋<Gauche>の母は昭和4年生まれなので、まさにこの教科書で勉強した世代である。

 何故こんなことを書いたかと云うと、折しも郷秋<Gauche>の身近な場所で桜が咲き始めたことは勿論なのだが、福島の佐藤季さんにも桜が咲いていたことを今日、知ることが出来たからである。

 「福島に生まれ、福島で育って、福島で働いて、福島で結婚して、福島で子どもを産んで、福島で子どもを育てて、福島で孫を見て、福島でひ孫を見て、福島で最期を過ごす。それが私の夢なのです」

 読者諸氏は、2月26日の小文の冒頭に掲載した、福島県立福島南高等学校3年(当時)、佐藤李さんが書いた、この言葉を覚えているだろうか(see here)。福島大学を受験した佐藤李さんの事を。試験だから合格することもあれば、不合格となることも、勿論ある。「合格しました」ではなく、よくもまぁ「受験します」などと云う記事を書かせたものだと郷秋<Gauche>は思ったものだが、余程自信があったのだろうな。佐藤李さんは見事、福島大学に合格していた。

 今日の神奈川新聞に、福島大学で入学式が行われたことが小さない記事となり掲載されていた。その中で、「福島に生まれ、福島に育って・・・」の作者である佐藤季さんが、人間発達文化学類の新入生として出席していたことが書かれていたのだ。

 福島大学の合格発表の日以降、何度か検索したけれど、佐藤李さんに関する情報を見つけることが出来ず、きっと合格していることだろうと思いながらもずっと気になっていた郷秋<Gauche>であるが、合格していたことを知り、ようやくホッとすることが出来た。


 と云う訳で今日の一枚は、例の東京都下某所でようやく二分咲き程になった、染井吉野。福島で桜が咲くまでにはもう10日程が必要だろうか。

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D300 ~オーバーホールのすゝめ~

 D800導入に伴って第一線を引退したD300をオーバーホールに出していたが、昨日「代引き便」で戻ってきた。戻ったそのD300を手に取ってびっくり。しっかり4年4ヶ月、59,000ショット分使い込んだD300が新品同様になっているではないか。これはどうしたことかと思ったが、納品書の「処置内容」を見て納得。ボディの開腹手術をする関係上、グリップなどの前面および底部のゴムパーツを剥がす必要があったらしく、その為に再組立て時には新しいパーツを使用することになったのである。

 DSLRは特にグリップ部のゴムが汚れたりベタついたりして来ると、いかにも古ぶるしい感じになって来るのだが、その部分のゴムが新品になっているのである。パーツとしては一体になっているらしく、黒ずんでしまっていたニコンDSLRのトレードマーク、「赤い矢じり」も新しくなっている。更に底部・三脚穴周辺のゴムも新しくなり、三脚使用痕が消えている。こうなることが予めわかっていれば、各種ポートのゴム製の蓋と右手親指がかかる部分のゴムの取り換えを頼むんだったとは、後の祭りである。

 もし、これからDSLRをオーバーホールに出される方がおられたら、金額等を良く確認した上で、ゴムの張替えを依頼することをお勧めする。ゴムの張替えだけを依頼するとそれなりの経費がかかるものと思われるが「ついで」ならば、極わずかな追加費用で本来のグリップ感を取り戻しかつ見た目の大幅なリフレッシュも図ることが出来るはずである。オーバーホールを検討される方の参考まで、今回の作業内容及び費用を以下に記しておく。

作業内容:
1. オーバーホール。具体的にはAE・AF・AWB精度点検、電池接点・表示パネル点検調整、記録・再生画像等点検調整、撮像部・ファインダー部点検清掃、各作動部点検清掃調整。(メカニカル部分をバラして再組立てする訳ではない)
2. ミラー作動不具合(時々ミラーが戻らなくなっていた)のため、チャージ機構部を交換(注)。
3. モニター窓曇りのため、部品交換。
4. ローパスフィルター清掃。
5. 作業上擬革・外観ゴムを交換。

費用:
1. チャージ基板部組 430円
2. グリップゴム部組 1,170円
3. 外部接点側ゴム部組 530円
4. 背面ゴム部組 110円
5. 底カバーゴム部組 110円

部品代合計 2,350円
修理料金(技術料) 18,700円
小計 21,050円
運送料 0円
代金引換手数料 0円
消費税 1,053円
合計 22,103円

 部品代が随分と安いように思う。修理代も作業内容と手間とを考えると十分に納得のいく金額で、依頼時の概算見積である35,000円と比べてもかなり安い結果であった。配送料や代引き手数料を取らないのも良心的。D70、D5000、D3000クラスのカメラの場合には躊躇する金額かも知れないが、D300あるいはD700等の場合にはリフレッシュしてサブ機として更に数年使用すると云うのも選択肢となるのではないだろうか。D800購入後のD700、D300(S)の「処遇」にお悩みの方の参考になれば幸いである。

注:修理代が安かったのは、ミラー作動不具合の原因がメカニカルなものではなく、電気回路に問題があったからのようで、部品代が見積時18,700円から2,350円へと大幅に安くなっている。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、例の東京都下某所で咲き始めた枝垂れ桜。同所の染井吉野はと云えば、「開花13時間49分前」と云った感じである。

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白木蓮、咲く

 雨ではありましたが気温が高くなった土曜日、そして快晴となった日曜日。今日こそ恩田の森の白木蓮が咲いているだろうと思いつつも、つちのこ母ちゃんずの福島支援活動「春休み まったりキャンプ」の写真撮影に出かけたために、森を様子を見ることが出来ませんでした。でも、絶対咲いている、絶対見たいと思い、日曜日の帰りになるせの森にちょっとだけ寄ってみました。咲いていました。

 全体には五分咲きと云った感じはありましたが、青空をバックにたくさんの真っ白な花が咲いていました。来週にはもう見頃を過ぎているだろうから、やっぱり寄ってみて良かったと、20枚程撮って帰ってきました。が、満開であったかも知れない今日のこの嵐、果たして花がどうなったのか、心配で仕方がない郷秋<Gauche>なのであります。


 と云う訳で今日の一枚は、なるせの森の畑に植えられている白木蓮の花。

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4月2日、ニュース三題

新人フラガール5人が入社式 ~プロへの一歩を踏み出す
 東日本大震災で大きな被害を受け、昨年10月に一部の営業を再開、今年2月に全面再開となった「スパリゾートハワイアンズ」(福島県いわき市)に新人フラガール5人が入社。関連の舞踊学校で学び、プロのフラダンサーへの道を歩み出す。

 郷秋的にはスパリゾートハワイアンズではなくて常磐ハワイアンセンターなのだが(と云いながら、実は一度も行ったことがない)、いずれにせよ被災地FUKUSHIMA復興のシンボルの一つでもあるスパリゾートハワイアンズでの明るいニュース。頑張れ、新人!

山水電気、民事再生法の適用申請
 古くからのオーディオファンなら知らない者はいない山水電気が、4月2日、民事再生法の適用を東京地裁に申請。帝国データバンクによれば、負債は昨年末時点で約2億4765万円とのこと。20年程前に経営が悪化し2001年には香港企業の傘下に入り経営再建を図っていたが、香港の親会社が倒産したことから債務超過となり今回の申請に至った模様。名門がまた一つ消えていく。

 郷秋は30数年前に清水の舞台から飛び降りる覚悟で山水のプリメインアンプを購入。10年前にフォノイコライザー回路が壊れたためにオーディオテクニカ製の外付けコライザーアンプをつないではいるが、いまだに現役。しかしだ、いまだに東証1部上場だったことと、たった2億4千万円の負債での民事再生法の適用申請にびっくり。負債総額はゼロの数が足りないんじゃないか?

This is the full frame Pentax K-3 DSLR camera
 PENTAX ForumにフルサイズのDSLR、K-3の写真と記事が登場。もし本当だとすれば、ペンタックスは中判(645D)、フルサイズ(K-3)、APS-C(K-5)と、三つのサイズのイメージセンサーのDSLRを持つ最初のメーカーとなる。これはニコンもキヤノンも成し得ていない偉業である。更にはAPS-C(K-01)と1/2.3(Q)のミラーレスも持っているから、都合五つの異なるサイズのイメージセンサーを持つ、前代未聞のカメラメーカーとなる。

 リコー傘下となり元気を取り戻したペンタックスとは云え、「マユツバ」に思えてならない郷秋であるぞ。って、この記事がPENTAX Forumに掲載されたのが昨日、4月1日であることに注意する必要があるな。あぁ、楽しい(^^)。


 と云う訳で今日の一枚は、エンブレムがすっかり腐食してしまったが我が家ではいまだに現役の山水、AU-D907 LIMITED。

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D3200は4月に発表?

 1月25日にニコンD3200がまもなく登場かと云う小文を書いた。書いた直接のきっかけは、Nikon Rumorsに、アマゾンのUK、ドイツに続いてフランスでもD3200の解説本の注文受付始まったとの記事が掲載されたことなのだが、そんな記事が掲載されなくても、D3100は2010年9月16日の発売であり、1月時点でさえ発売から1年4ヶ月が経過しており、概ね1年毎にニューモデルが登場するエントリー機としては異例のこととなっていたのである。

 前例にない程D3100のモデルチェンジが遅れていたのは、ご存じの通り3.11大震災とタイの洪水によりニコンの工場が大きな被害を受けたことによるのだが、そのD3100の後継機もいよいよ4月には発表となりそうな気配である。

 28日にNikon RumorsにNikon D3200 coming in April with a 24MP sensor and many new featuresと云う記事が掲載された。タイトルにもある通りD3200は2400万画素になって4月に発表されるらしい。画素数で常にキヤノンの後塵を拝していたニコンだが、どうやらD800からは反撃に出てようである。

 D3200のイメージセンサーはAPS-Cサイズで23.6×15.8mm。面積373mm2に2400万の画素が並んでいる訳だが、近頃発売になったばかりのD800は25.9×24mm、面積892mm2に3600万である。もしNikon Rumorsが主張する通りだとすると、D3200の画素はD800の1.548倍の密度で並んでいることになる。

  郷秋<Gauche>は常々、デジタルカメラの画質は画素数の問題ではなく、一つ一つの画素の大きさの問題なのだと云ってきた。画素の密度が高くなればSN比が落ち、画素が小さくなれば増幅度を上げる必要からノイズが多くなる。つまり良いことはなにもないのだが、ニコンは事もなげにエントリークラスのモデルに2400万画素のイメージセンサーを投入する。

  それだけイメージセンサーの設計製造技術が向上し、同時に低ノイズのプロセッサーが登場したと云う事なのだろう。デジタルカメラの技術革新は留まることを知らないようである。D3Xの後継機に4800万画素のイメージセンサーが搭載されても驚いたりしてはいけない、と云うことだな。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、ここが東京かと思うう程の山奥、町田市大地沢の見事な杉林。

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