玄文社主人の書斎

玄文社主人日々の雑感もしくは読後ノート

新刊 霜田文子著『地図への旅』

2020年12月04日 | 玄文社

霜田文子氏の『地図への旅―ギャラリーと図書室の一隅でー』を刊行しました。

『未完の平成文学史』の著者である、元日本経済新聞文化部編集委員、浦田憲治氏のまえがき掲載。

帯文を紹介します。

文学と美術が奏でる美しい旋律

読んで感じるのは、美術評論家や文芸評論家の本とずいぶん肌合いが異なっていることだろう。あたかも岸田劉生や小出楢重らの画家が書いた評論やエッセーを読むかのような、心地よい官能性がある。霜田さんのもつ明晰な頭脳、豊富な読書体験、旺盛な知的好奇心に加えて、美術作家としての柔らかで鋭敏な感受性を感じとれる。文学と美術が見事に共鳴し、美しい旋律を奏でている。本書は、文学や美術などの芸術が「知性や感性の冒険と遊び」であることを教えてくれる。

元日本経済新聞文化部編集委員 浦田憲治 (まえがきより)

取り上げられた作家たち

川田喜久治、フランソワ・ビュルラン、古賀春江、ドナルド・キーン、川端康成、ホルヘ・ルイス・ボルヘス、チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ、残雪、フリオ・コルタサル、フアン・ルルフォ、チアヌ・アチェベ、ガッサーン・カナファーニー、目取真俊、ギュンター・グラス、 ロベルト・ボラーニョ、ブルーノ・シュルツ、アゴタ・クリストフ、多和田葉子、舛次崇、岡上淑子、関根哲男、エマ・マリグ、ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ、鴻池朋子、小沢剛、季村江里香、舟見倹二、アンティエ・グメルス、上原木呂、コイズミアヤ、北條佐江子、猪爪彦一、信田俊郎、谷英志、伊藤剰、加谷径華、たかはし藤水、玉川勝之、赤穂恵美子、佐藤美紀、本間惠子、茅原登喜子、カルベアキシロ、アントニ・ガウディ、ゲルハルト・リヒター、カスパー・ダーヴィット・フリードリヒ、ヨゼフ・スデク、ムヒカ・ライネス、Tommaso Protti、Ursula Schultz-Dornburg、ギュスターヴ・モロー、アルベルト・ジャコメッティ、レオナルド・ダ・ヴィンチ

四六判390頁、上製本、定価(本体価格3,000円+税)

お問合せ・ご注文は玄文社まで email/genbun@tulip.ocn.ne.jp