被災者のことを考えると、この発言については、いかがなものかと思います。
しかし、4選出馬にあたっての「国家破たんの危機」発言とかこれまでの発言を
みると、この言葉は、政治家などの国に指導者に向けられたものと思います。
あるいは今の日本国家の在り方についての警鐘とおもいます。
そして、無責任な国のありようによって被害を受けるのは、いつも弱い立場にある者
なのです。
そういう意味で、今回の大地震及び津波による被害を受けた方たちは、まさしく、
無責任な国家体制の被害者であるわけです。
これほど不条理なことはありません。
多分、知事の言いたかったことは、国民に対する覚醒であり、これを機に、弱い者だけが
損をする、被害をうけるような国から立ち上がららければならないということだと思います。
原子力発電の事故や計画停電の二転三転についても、やはり、問題は政治にあるように
思います。
今のところ、政治のリーダーシップはみえていませんが、役割を果たせるのでしょうか。
何が起こったのかわからないという大混乱から、徐々に落ち着きつつあります。
何が起こったのか、今どういう状態に置かれているのかが少しづつ明らかになりつつ
あるということです。
多分、あまりにも不条理な結果を受け入れ、再建に向けて立ち上がるまで、また困難が
続きます。むしろ、ここからが大変でしょう。
直接被災しなかった者も含めて私たちは一つの船に乗っている運命共同体です。
切り詰めつところは切り詰め、力を合わせて復興に向けて協力しなければ
なりません。
政治をお遊びにしてはならないし、ただもらうことだけを考えるのではなく、
それぞれができる範囲内で働かなければならないと思います。
戦後の間違った民主化からUターンすべきです。
石原知事の言いたかったことはそういうことだと思います。
あらためて被害に遭われた方に心よりお見舞い申し上げます。