弁護士太田宏美の公式ブログ

正しい裁判を得るために

大連立に反対

2011年06月09日 | 政治、経済、社会問題

菅氏が居直りをしていますが、民主党内でも、もはや菅氏は終わり
という認識なのだと思います。
堂々と連立工作が行われていますから。

しかし、私はいわゆる大連立には反対です。

そもそも民主党の失敗は民主党には政策がなく
要はアンチ自民党での集まりだったからです。
国民のために何をやりたいかではなく、
まず、自民党を倒すことだったのです。

それは、今回の鳩山氏も政策の前に
民主党を壊さない、自民党の政権に戻さないことを挙げていることからも
わかります。
また、小沢氏も二大政党をつくるためでした。

しかし、民主党は昔浅間山荘事件にかかわったような人から
小沢氏のような人まで
およそ水と油の人たちの集まりです。

政権を取って、しかもその政権もまさかのように棚ボタで手に入れた
のです。

本当に何をやりたいか、などないのです。

今回の大連立も菅氏が居直りをしているからです。

それではまた連立を遂げたとたんに目標がなく、
本題の政策論争となるとまたまた混乱して何もできなくなってしまいます。

日本の政治は政局だけです。
きっと政治家は政策をするのではなく政局をどうするかか
自分たちの使命と勘違いしているのではないでしょうか。

原理原則のない、生き残りのための連立というのでは、
菅氏と同じです。

みんな自分たちの政治生命だけしか関心がないのです。

今の状態は一人菅氏の問題ではなく、
民主党の失敗です。
これについてはいわゆる有識者たちは争わないと思います。
幼稚園の子供に一人前の仕事をやらせているようなものです。
そのうえ、運動の好きな子供と読書の好きな子供を一緒に
遊ばせているようなものでうまくいくわけなどありません。

今一番重要なことは
リーダーの存在です。

日本特有の出る釘は打たれる、足の引っ張り合いの社会では
名乗りを上げるのは勇気のいることですが、
大連立などより、むしろ本当に立派な指揮者を担ぎ出すことではないでしょうか。
一人くらいはいると信じたいですね。