弁護士太田宏美の公式ブログ

正しい裁判を得るために

米、フロリダガンマン、ジョージ・ジマーマンのウェブの利用について

2012年05月02日 | 海外事情

ジマーマンさん本人がネットで20万ドルを集めたことについては、
既にお知らせ済みです。
なお、そのために保釈金の引き上げをすべきかどうかが争点になり、
審理がおこなわれたのですが、結局、判事は引き上げは認めませんでした。

ただそういうこともあったからでしょうか、被告人の弁護人が
ブログ、フェイスブック、ツイターを開設しました。
弁護費用の寄付も募るようです。

現在進行中の事件について、特にフェイスブック等を利用することについて
公平、公正な裁判ができるのかどうか、見当もつきません。
アメリカでも議論を呼んでいるようです。
ただ、ここでの争点は正当防衛であり、その有り方(範囲)ですから、
いろいろな考え方を知る必要があるといえばいえます。
また、これは刑事事件ですから、もちろん被害者のことを無視するわけにはいきませんが、
民事のような当事同士の争いではなく、
国民いわゆるPeopleの代表である検察を相手とするものですから、
そういう意味では、いわゆるソーシャルネットワークを利用できる可能性はあるとは
いえます。

アメリカは日本と裁判の公開やプライバシーの考え方が全くちがっているので
こういう発想も有り得るのだと思います。

新しい情報技術の利用の仕方を含め、引き続きフォローして行きたいと思います。