弁護士太田宏美の公式ブログ

正しい裁判を得るために

橋下市長といれずみ職員との戦いについて思うこと

2012年05月16日 | 生き方・人生

橋下市長は、あらためて感じるのは、いわゆる古き良き時代の
庶民の正義です。
そういえば、今の日本には庶民はいなくなりました。

そして素晴らしいのは、それを公言し実行に移すことです。
物凄い勇気です。

ただ、今していることは行政です。政治ではありません。
政治と行政は違います。

できるだけ早く国政に挑戦してほしいですね。そうでなければチャンスがなくなります。
ただ、どういう形で挑戦していくか?
良い悪いは別にして2大政党の形になっています。
第三極では何もできません。

難しい道ですが、期待しています。
政治はやはり庶民の正義だけではなく、リーダーの理想がなければできません。
今の政治家にはそれが欠けています。
私には群衆のようにしか見えません。ピカッと光るものがありません。

早めに次の舞台の飛び出してください。

違った意味で、日本はギリシャ化しています。


国会事故調

2012年05月15日 | 福島原発 東日本震災

国会のいわゆる黒川事故調が大物関係者を参考人に呼んで公開で
事情聴取を行っています。

その様子が全部動画でみることができるんですね。
これは東電の元勝俣恒久会長のものです。
ちょっと長いですが、いろんな情報がわかってきたようです。

2004年のインドネシア・スマトラ沖地震を踏まえて、保安院が06年には
津波による全電源喪失から炉心損傷に至るシミュレーションの結果を
東電に届けたことなども明らかになっています。
例によって、「届いていなかった」「知らなかった」との説明ですが、
このときに対策が取られていたならば、今回の事故はもっと違った形になって
いた可能性があります。

また、これは既に公知の事実ですが、菅当時の首相の視察は作業に支障を
きたしたなどがあります。

ユーチューブで公開されています。
借りてきました。

こういうものはこういう形で公開してもらうのが一番効果的です。
いずれは菅氏の事情聴取もあるといいます。

楽しみです。

なお、スマトラ沖のときのことですが、知らないというのはおかしいですね。
電力のトップとして、当然、その危険性に気付くべきであり、
むしろ、自らが主導してそのような調査やシュミレーションをすべきだった
といえます。
もし、全くそのような発想がなかったとしたら、それこそ
電力トップとしての資格がないと言わざるをえません。

(トップの責任逃れの抗弁はワンパターンです。
知らなかったです。)

 


中国のにせ天然ラテックス枕はスチレン混合のにせもの?

2012年05月15日 | 海外旅行

とうとう分かりかけてきました。

私同様に異臭で気分が悪くなられたということでした。

測定器でお調べになったようです。

情報によると、天然ゴムとSBR(合成ゴム)との混合で、SBRが相当量
を占めていたということです。
混合割合についての情報は有りませんでした。

そこで、「SBR」について調べましたが、Wiki によると、

「スチレン・ブタジエンゴム (styrene-butadiene rubber)のことで、代表的な
合成ゴムであり、スチレンと1,3ブタジエンとの共重合体」ということです。
要は、現在自動車用タイヤ材として最もよく使用されているものだということです。

さらに「スチレン」について調べてみました。

「エチルベンゼンを鉄触媒等で脱水素してスチレンが製造される」ということです。
別名スチレンモノマーともいうようです。

そこでさらに調べるとEPS建材関連用語集に辿りつきました。
それによると

「無色または黄色で特徴的な臭気があり、常温では油状の液体。
ポリスチレン樹脂、合成ゴム、合成樹脂塗料、FRPなどの原料。
高濃度の場合は目や鼻への刺激、眠気、脱力感、めまいを引き起こす
ことがある。」
とありました。

また、スチレンは、悪臭防止法による「特定悪臭物質(番号17)」に
指定されていることもわかりました。臭いの特徴はプラスチックとありました。

ということは、私が臭いを悪臭と感じ、気分が悪くなり、異常に気付いたことは
もっともだったということになります。
情報を下さったかたは臭気とめまいを感じたということですが、やはり、もっとも
だったわけです。
私は健康への影響をおそれましたが、やはり、スチレンは
「高濃度の場合は目や鼻への刺激、眠気、脱力感、めまいを
引き起こす
ことがある。」
というのですから、本能を信じてよかったと思います。
寝具としては、危険極まりないということです。

ということは、単に「にせもの」というだけでなく、健康に対する被害の可能性も
あることになります。

情報のとおりだとすると、あまりにも悪質です。

私自身の法律家としての証拠の評価方法やその判断が正しかったことが証明
されたのは嬉しいのですが、ここまでとは驚きです。

私は現物はありませんので、測定のしようもありませんが、
お持ちの方は、確認された方がいいかもしれませんね。
情報をお寄せくださったかたは、この3月上旬に購入されたということです。
私は昨年の7月です。


敢て見ない、目をつぶるという選択

2012年05月13日 | 生き方・人生

どこでも同じだなと思うことがあります。

小沢事件の問題は、要は秘書任せにしていて本人は知らなかったというものです。

イギリスでは、ニューズ・ウィークの電話盗聴問題で混乱しています。そのトップで世界のマスコミ王、
マードック氏がイギリスの公聴会で質問を受けました。
要点は「見逃してしまった。自分の事業のわずかな所で起こったことだから」というものでした。
いずれにしても申し訳なかったというものです。
本人が知らないというので、知っていたとは結論としていいがたいというので、
公聴会が出した答えは「意図的に目をつぶったのだ」「自分のところでそういう不正が
行われていることを知らなかったというのでは、そもそも世界的な大企業を経営する
資格がない」というものでした。
(多数決です。勿論、政治絡みですので、マードックに近い与党の関係者はこういうことは
いいません。)

また、今、これは進行中ですが、2008年の大統領選挙の民主党候補者だったエドワードが
選挙資金として寄付を受けたものを私的に流用したのではないかということで
刑事事件になっています。
ミストレスを隠すためですが、それが選挙のためか、それとも妻から隠すためかが
争われています。
もうひとつ、そのお金は選挙用ではなく、個人的な贈与だとも主張しています。
そこでも検察官は全く何もしらないうぶな候補ではなく、みずからも上院議員の経験が
あり、事情を知り尽くした人間が知らないなどおかしい、
刑事事件を逃れるために敢て意図的に知らないようにしている
“conscious avoidance,” deliberately avoiding knowledge to try to
escape criminal culpability
と主張しています。
全部側近に責任をかぶせてです。
(なお、選挙期間中に、自分のミストレス、そしてその子供を、部下のミストレス、
子供だと嘘を言わせたのです。スキャンダルが公になったときに、公に嘘をつかせていたのですが)
これもどうなるのかわかりません。
刑事事件というのは、「合理的な疑いをこえなければ」いけないという高いハードルが
あるので、「知らない」と本人がいいきってしまうと、
そして関係者も知らないと言い切ってしまうと、いくら知っているはずだと
思っても「知っていた」とは判断しずらいということです。
本人は別にしても関係者のだれかがはっきりといわなきゃ難しいということです。

だから、こういう構造のところでは、監督責任を定めることになるのですが、
そういう規定がなければ、事実上難しいです。
イギリスの議会が世界的な大事業家に対して「経営者の資格がない」などとまで
言い切ったのは、そういう法的構造に対するいら立ちなのでしょう。
小沢事件でいえば、政治家としての資格がないと言い切ったようなものです。

ちょっとおもしろいですね。