県内で唯一活動する軟式の障害者野球チーム「群馬アトム」が全国大会出場をかけ、24日に伊勢崎市で行われる関東甲信越身体障害者野球大会に出場する。群馬での開催は5年ぶり。選手は「優勝が絶対」と意気込んでいる。
障害者野球は、盗塁やバントがないことを除けば一般の野球とルールはほとんど同じだ。
群馬アトムには群馬のほか東京都、栃木県などから16~70歳までの選手27人が所属。腕やひざ下の切断、事故による半身のしびれなど、全員が身体や聴覚に障害がある。
群馬アトムは、年に1度の関東甲信越大会で2連覇中。同大会で優勝すれば秋の全日本選手権大会と、来春の選抜全国大会への出場が決まる。準優勝なら選抜大会のみ出場できる。
大塚光彦監督(56)によると、「全員で力を合わせて鉄腕アトムのような馬力を出す」という理念がチーム名の由来。2003年3月に結成され、これまでに2度、選抜大会で準優勝を飾るなど全国でも上位に入る強豪チームだ。
生まれつき右手の親指と薬指がない中堅手の後藤陽輔選手(26)=高崎市=は、左手のグラブでボールを捕った後、グラブを素早く右ひじに挟み、ボールを左手に持ち替えて投げる。
後藤さんは小学5年生の頃、地元の野球チームで野球を始めた。群馬アトムには5年前に入団し、今は俊足堅守の中心選手だ。
昨年11月に神戸市で開かれ、日本、韓国、台湾、米国が参加した世界身体障害者野球大会では、日本代表として2試合に先発。チームの優勝に貢献した。
後藤さんは「地元開催の大会には特別な思い入れがある。実際に試合を見てもらう良い機会なので、必ず優勝して障害者野球の魅力を伝えたい」と話す。
関東甲信越大会は24日午前9時から伊勢崎市のあずまスタジアムで。群馬アトムは午後0時40分ごろからの第3試合に出場する。
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返球する後藤陽輔さん(左)。捕球と返球をともに左手でこなす=玉村町角渕
朝日新聞
障害者野球は、盗塁やバントがないことを除けば一般の野球とルールはほとんど同じだ。
群馬アトムには群馬のほか東京都、栃木県などから16~70歳までの選手27人が所属。腕やひざ下の切断、事故による半身のしびれなど、全員が身体や聴覚に障害がある。
群馬アトムは、年に1度の関東甲信越大会で2連覇中。同大会で優勝すれば秋の全日本選手権大会と、来春の選抜全国大会への出場が決まる。準優勝なら選抜大会のみ出場できる。
大塚光彦監督(56)によると、「全員で力を合わせて鉄腕アトムのような馬力を出す」という理念がチーム名の由来。2003年3月に結成され、これまでに2度、選抜大会で準優勝を飾るなど全国でも上位に入る強豪チームだ。
生まれつき右手の親指と薬指がない中堅手の後藤陽輔選手(26)=高崎市=は、左手のグラブでボールを捕った後、グラブを素早く右ひじに挟み、ボールを左手に持ち替えて投げる。
後藤さんは小学5年生の頃、地元の野球チームで野球を始めた。群馬アトムには5年前に入団し、今は俊足堅守の中心選手だ。
昨年11月に神戸市で開かれ、日本、韓国、台湾、米国が参加した世界身体障害者野球大会では、日本代表として2試合に先発。チームの優勝に貢献した。
後藤さんは「地元開催の大会には特別な思い入れがある。実際に試合を見てもらう良い機会なので、必ず優勝して障害者野球の魅力を伝えたい」と話す。
関東甲信越大会は24日午前9時から伊勢崎市のあずまスタジアムで。群馬アトムは午後0時40分ごろからの第3試合に出場する。
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返球する後藤陽輔さん(左)。捕球と返球をともに左手でこなす=玉村町角渕
朝日新聞