ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者と健常者が「スリッパ卓球」 さいたま

2016年10月12日 03時01分06秒 | 障害者の自立

障害者と健常者が、ラケットの代わりにスリッパを使う「スリッパ卓球」を一緒に楽しむ催しが、さいたま市で開かれました。

この催しは、障害者の支援を行っている団体が、障害者と健常者が一緒にスポーツを楽しもうと毎年、体育の日に開いています。
さいたま市見沼区の会場には、5歳から68歳までの男女90人が集まり、28のチームに分かれてラケットの代わりにスリッパを使う「スリッパ卓球」を行いました。

参加者たちは、ショートケーキや紅葉など布やテープを使って思い思いにデコレーションしたスリッパを手に、チームごとに制限時間内でのラリーの回数を競いました。
中には、ミスショットでラリーが途絶えてしまい頭を抱える人もいましたが、参加者は相手が打ち返しやすいように声をかけあいながら、ラリーを楽しんでいました。

40代の女性は「ほかの人のスリッパのデコレーションがおもしろかったです」と話していました。車いすで参加した60代の女性は「障害のあるなしに関係なく、いろいろな人と触れあうことができて楽しかったです」と話していました。

10月10日   NHK


住民と障害者 「駄菓子屋」始める 備前・商店街 活性化や交流促進へ

2016年10月12日 02時53分18秒 | 障害者の自立

 備前市の片上商店街にある住民グループの活動拠点「かたかみ夢袋」(同市西片上)で、障害者支援施設の利用者が地元住民と協力して駄菓子販売を始めた。各種ワークショップも開く予定で、従来の地域のにぎわいづくり機能に加え、障害者の社会参加を促す拠点として活用する。

 夢袋は商店街の活性化を目的に2006年、空き店舗を借りて開設。現在は地域イベント支援などを行う住民グループ「かたかみ夢袋」の活動拠点としているが、メンバーの高齢化もあり、より一層の有効活用策を模索。障害者支援のNPO法人「東備」(同所)の協力を得ることとなり、協議の末に昔懐かしの駄菓子販売に行き着いた。

 駄菓子売り場は建物の1階入り口付近に整備し、3日にオープンした。めんこなどの玩具を含め約90種類をそろえ、子どもが利用しやすいよう菓子類の料金は1個10円に設定。同法人が運営する障害者の就労・自立支援事業所「ユートピア」(同所)の利用者と、住民グループメンバーが接客にあたる。

 菓子類の仕入れは、ユートピアの大谷俊之所長(50)が交流のある食品卸の大町(瀬戸内市長船町東須恵)に依頼。同社からの委託販売という形式で営業している。

 また、売り場奥の居間にはテーブルを置き、来店者に障害者らと交流してもらうためのスペースを用意。住民に集ってもらう方策として、焼き物の絵付け体験などのワークショップも定期的に開いていく考え。

 大谷所長は「施設利用者にとって、地域と接する機会が増える良いチャンス。まちの活性化にも貢献できれば」と話している。

 駄菓子売り場の営業時間は午前10時~午後5時。日曜、祝日休み(土曜は不定休)。問い合わせは、かたかみ夢袋(0869―64―2127)。

 

駄菓子販売を始めた「かたかみ夢袋」。障害者と地元住民が接客にあたっている


危険はらむ駅のホーム JR三ノ宮駅全盲者同行ルポ

2016年10月12日 02時41分13秒 | 障害者の自立

 東京の地下鉄駅で8月、目の不自由な男性がホームから転落、電車にはねられ亡くなった。後を絶たない転落、接触事故。改札内の各箇所について、視覚障害者はどうとらえているのか。全盲で兵庫県立盲学校(現視覚特別支援学校)元教諭の古賀副武(そえむ)さん(71)=高砂市=と、JR神戸線三ノ宮駅(神戸市中央区)のホームを歩いた。(藤村有希子)

 9月のある日、午前10時半すぎ。中央改札を出発し、ホームを目指す。「まず点字ブロックを探さんと」。白杖(はくじょう)を前に出し、床に擦りながら左右に振る。そこへ駆け足の女性が通りかかり、慌てて白杖を跳び越えた。

 白杖でブロックを探し当て、その上を歩く。ブロックの先に男性が立っている。古賀さんの存在に気付いたようだが、動く気配はない。記者が古賀さんをブロック外へ誘導した。

 「点字ブロックはどうしてカーブせず、直角に曲がっているのか、知ってますか。遠回りになるのにね」と古賀さん。「方向を正確につかむためですよ」と解説してくれた。

 階段を上り、ようやくホームに着いたところで振り返り、手すりにある点字を触る。「この階段は東口、中央口へ向かいます、と示されているね」

 ホームを歩き始めた。前方確認のため、白杖をパチ、パチ、パチ、と床に当てながら進む。「うるさい!と言う人もいますよ」と古賀さん。「人間っていうのはね、立場が変わるとそうなるもの」

 ホームの端に沿って、点字ブロックが敷かれている。どちらがホーム内側か線路側か、を判別できるように、内側には線状の突起「内方線」が施されている。足裏の感覚を確かめながら歩く。

 「列車が通過いたします。大変危険ですので点字ブロック内側までお下がりください」とアナウンス。いったん止まり、内側に下がって貨物列車が過ぎるのを待つ。「この風圧で吹き飛ばされそうになるんですよ」

 再びブロック上を歩き始めると、ベビーカー連れの女性がよけた。それを知った古賀さんは「ありがとう」。さらに歩くと今度はブロックのすぐそばに柱があり、ぶつかりそうに。「こういうのが危ない」。さらに、このような手狭な所に人が立っていると、視覚障害者はよけようとしてホーム際に行き、転落しそうになるのだとか。古賀さんも約20年前、山陽垂水駅のホームから落ちたことがある。

 「あれ?」。ブロック上を歩いていたつもりが、足裏の感覚が薄れてきたらしい。しゃがんで、ブロックを手で触る古賀さん。突起がすり減っていた。

 ホームをぐるりと歩いた後、中央改札に戻るため、エスカレーターに乗ろうとするが、2台並んでいる。一方が乗り口、もう一方が降り口。乗り口はどっち? 片方のエスカレーターにじりじりと近づき、動く手すりに触れる古賀さん。そこは降り口だった。前からエスカレーターに乗った男性が来る。もう少しで接触するところだった。

 駅から出て、古賀さんは語った。「求めるのはホームドアの設置と、周囲からの声掛けです」

ホームの内側であることを示す線状の「内方線」が施されたブロック

白杖を突いてホームを歩く古賀副武さん=神戸市中央区、JR三ノ宮駅

2016/10/10   神戸新聞NEXT


競技用車椅子に試乗 北上総合運動公園

2016年10月12日 02時33分17秒 | 障害者の自立

体験コーナー、初の開設

 希望郷いわて国体の陸上競技が行われている北上市の北上総合運動公園内のおもてなし広場「わんこ広場」で、障害者スポーツの体験コーナーが開設されている。国体では初めての企画。同市を主会場に22日から開かれる希望郷いわて大会(全国障害者スポーツ大会)を前に競技に触れてもらうことで、障害への理解につなげる。

 日本障がい者スポーツ協会のブースで実施。▽過去の障スポ大会でも開設し、選手の家族ら関係者の来場が多い▽多数の人が訪れる国体とのタイアップ構想が以前からあった―ことなどを踏まえ、同協会が国体を主催する日本体育協会に呼び掛け、岩手国体で実現した。

 ブースでは障害物を避けて速さを競う車椅子スラロームのタイムアタック、フライングディスク、ボッチャを体験できる。試乗できる車椅子も、バスケットボールやテニス用などさまざま。障害スポーツの写真展示や、いわて大会の資料配布のコーナーも設けた。

 10日は連休の最終日。子供連れらが多く訪れ、親子で体験する姿が見られた。来場した及川栞奈さん(奥州市立岩谷堂小学校5年)は「うまく動かせなかった。車椅子に乗ってスポーツをするのはすごい」と話していた。

 開設は11日まで。同スポーツ協会の滝澤幸孝スポーツ推進課長は「スポーツギアとしての車椅子を楽しめば岩手大会の観戦の仕方も違ってくる。スポーツが障害理解への入り口になれば」と願っていた。

障害者スポーツの体験コーナーで競技用の車椅子に試乗する子供たち

岩手日日新聞


「発達障害の子どもたち」のケア疲れで辞める保育士が増加…

2016年10月12日 02時24分42秒 | 障害者の自立

保育現場で必要とされる「発達障害支援」の役割とは?

 文科省の調査によると、小・中学校の通常学級に在籍している発達障害者の割合は約6.5%。保育園にも発達障害の子どもがいるのは当たり前の時代となっている。しかし保育士は発達支援の専門家ではないため、悩みを抱え自信をなくし現場を去っていく人も多いという。その問題にいち早く危機感を抱き、10年ほど前に「発達支援チーム」を発足したのは、全国168カ所で保育園を運営する子育て支援事業最大手のJPホールディングスだ。

 その活動内容と、今までの取り組みによる保育現場の変化について、取締役の青柳淳子さんと発達支援チーム主任の田中雅子さんに話を伺った。

――発達支援チームを発足したのは、何かきっかけがあったのでしょうか。

青柳さん 保育園は園児を選んでいるわけではありませんので、発達障害のある子は普通に入ってきますし、0歳から預かっていると成長の過程で気づくこともあります。それはどこも同じだと思うのですが、10年ほど前、当社が運営する保育園に入ってきたお子さんが、年下の子どもたちに手を出してしまっていたんですね。集団生活のなかでその子をどのように保育するべきか、自治体の窓口や専門機関に相談しました。

 ところが相談件数が多いという理由で時間がかかるので、会社に相談したところ、「それは子どものためにいち早く対応する必要があるね」という話になりました。発達支援の専門家に相談したり、研修に招いたりするうちに発達支援チームが生まれたのです。

 発達障害があるお子さんは、同じ発達障害の診断名でも、子どもによって様子や対応が異なるんですね。同じ自閉症の子どもでもタイプやレベルが違うために前例が通用しない、というようなことがたくさんあります。そのむずかしさのなかで「どう対応してあげたらよいのかわからない」と、自信を無くす保育士がいたことも、発達支援チームが必要になった理由のひとつです。

――子どもの発達障害は、集団生活のなかで見ている保育士さんのほうが親御さんより先に気づくことが多そうですが。

田中さん そうですね。たいていの保護者の方は子どもの特徴を個性と思いたいものです。例えば手が出てしまう行為ひとつとっても、発達障害が原因のこともあれば環境要因での情緒不安定、成長のひとつの段階の場合もあります。落ち着きのないお子さんは叱られることが増えるので、情緒も不安定になってますますエスカレートすることもあります。必ずしもそれが発達障害だとは限りません。

 発達障害かどうかは医師が診断します。私たちが発達支援をする際に大切なことは、そのお子さんの発達を理解することです。そのために、そのお子さんが生まれてから現在までの生育歴をきちんと把握し、担当の保育士からも細かい情報を集めて、現状の行動や言葉の発達なども総合したうえで、どのように発達支援していくか考えます。


――発達支援チームはどのような活動からスタートしたのでしょうか。

青柳さん 発足当時はまず研修からスタートしました。当社が運営している保育園に出向いて、近くの保育園の保育士にも集まってもらって研修をしたのです。そうすると、質問が非常に多くて驚いたんですね。「今うちの保育園にこういう子どもがいるんですが、どうすればいいですか?」といった質問はどれも切実で、研修が終わったあともみなさん残って話を聞いていました。

 発達障害のあるお子さんの中には、行動のコントロールができなかったり、パニックを起こして止まらなくなったり、皆と同じ行動・活動をするのが苦手なお子さんがいます。そうすると、日々の集団保育がままならなくなるんですね。外へ散歩に行くような活動などはさらに配慮が必要になります。

 そういった現場の状況を見て「これはもう発達支援の専門家に実際の現場に来てもらって、相談をする必要があるね」と、発達支援チームによる巡回相談をはじめるようになりました。

田中さん 保育園の現場を巡回して発達支援チームがまずおこなうことは、そのお子さんが何に困っているのか「困り感」を理解することです。発達障害のあるお子さんがいろいろな場面で不適応を起こすと、周りの人間が困っているように見られがちですが、一番困っているのはそのお子さん自身なんですね。これはとても大事なことだと思っています。もちろん保育士もどのように対応したらよいか悩んでいますが、保育士と一緒に考えるのが発達支援チームの大きな役割です。

――発達支援チームの巡回指導では、具体的にどんなことをしているのでしょうか。

田中さん 発達支援チームの巡回相談では、保育現場で一緒に参加し、子どもたちの様子ををさりげなく観察します。


 そのなかで子どもたちの様子や、苦手なこと得意なことなど、気がついたことを保育士や園長などと話し合いをします。もちろん、園のほうから子どもたちの様子や、これまでの経過などの情報をもらいます。そういったものを総合して話し合いをしながら子どもたちの発達に見合った対応の仕方を考えていきます。

 ただ、発達が気になるお子さんにとって良いと思える支援がわかっても、保育園は集団保育が基本なんですね。その状況のなかで何ができるかをはっきりさせることが大事です。それを、保育士と一緒に考えます。

 保育士も新人からベテランまでいますし、それぞれ現場の状況も違います。だからこそ、子どもの発達に見合い、かつ、保育士が実現可能な提案を考えることが必要であり、難しいのです。そのため、園全体・社内のチームワークで、できるだけ細かなフォローやサポートができるようにしています。

――そういう意味では、会社のなかに発達支援チームがあることは大きなメリットですね。

田中さん まさにそのチームワークが一番の強みでもあります。自治体などでも心理士が定期的に保育園を訪問して相談に乗る活動は、最近とても増えています。でも会社のなかにその専門のチームがあると、巡回相談だけでなく、いつでも情報共有・連携が取りやすく、継続的にみていくことができるんですね。

 社内には、リトミックや体操の先生もいますので、そういった違う部署の先生方とも情報を共有しています。発達障害のお子さんはある特定のものしか食べられないお子さんもいますので、栄養士と相談しながら給食に工夫をしたり、場合によっては保護者の方に食べ物をお持ちいただくなど、お子さんにとって一番大切で必要な対応を考えます。

 また、保育士や看護士と一緒に、療育施設や病院など専門機関に行くこともあります。そこでどういう療育をしているのか見学をしたり、支援の仕方を教えてもらったりしています。さらに専門機関などと連携をとって協力し合うなど、できることがあれば積極的に進めています。このようなフットワークの良さや決断の早さ、そして会社のなかに垣根がないこともすごくありがたい環境だと思っています。

「発達障害の子どもたち」のケア疲れで辞める保育士が増加…保育現場で必要とされる「発達障害支援」の役割とは? 

発達支援チーム 田中雅子さん

 2016年10月11日    ダ・ヴィンチニュース