ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

京急「どこでもドア」実証開始 視覚障害者団体が改良点指摘

2016年10月26日 03時18分04秒 | 障害者の自立

 電車の車両ドアの数や位置が異なっても対応できる駅ホームドア「どこでもドア」の実証実験が二十四日、京急久里浜線の三浦海岸駅(神奈川県三浦市)で始まった。視覚障害者団体のメンバーも検証に訪れ「ホームドアの開く幅が広く、電車のドアを見つけにくい」と改良点を指摘した。

 実験で使うどこでもドアは扉の幅が約三・二~三・六メートルあり、車両のドアの幅約一・三メートルに比べてかなり広い。このため車両の種類によってドアの位置がずれてもカバーでき、車両側の改修が不要で、他社の車両の乗り入れにも対応できる。

 三浦海岸駅では電車一両分に当たる長さ十八メートル、扉が三カ所あるホームドアを設置。電車が到着すると車両の種類や停止位置などをセンサーで判別し、三ドア車両の場合は三カ所の扉がすべて開き、二ドア車両では両端だけが開いた。

 この日は、全日本視覚障害者協議会(東京都豊島区)の山城完治理事(60)ら五人が検証に訪れた。参加者からは「乗り込む時、電車のドアまで数歩分の距離があって危険を感じた」「つえでホームドアに触れながら進むと、(ドアを収納する)戸袋が出っ張っていて歩きにくい」などの意見が聞かれた。

 開発した三菱重工交通機器エンジニアリング(広島県三原市)の担当者は「利用者や京急側の意見を聞き、改良を検討したい」と話した。実験は一年間の予定。

ホームドア「どこでもドア」の感触を確かめる全日本視覚障害者協議会の山城完治理事

2016年10月25日   東京新聞


吃音(きつおん)は身体障害?精神障害? ──厚労省の専門官が回答

2016年10月26日 03時07分36秒 | 障害者の自立

吃音(きつおん)で障害者手帳は取得できるのか──10月22日の国際吃音啓発デーに合わせて都内で開催されたイベントで、厚生労働省の日詰正文氏(発達障害対策専門官)が当事者の疑問に答えた。

月9ドラマ「ラヴソング」でも取り上げられた吃音は、言葉をスムーズに話すことが出来ない障害だ。話すときにつかえたり、言葉の最初の発声に詰まったりする。「あ行が言いにくい」「母音が苦手」など症状の種類や重さはさまざま。成人の1%に見られるというから、決して珍しい障害ではない。

吃音症は発達障害に含まれており、精神障害者保健福祉手帳を通じて、行政の福祉サービスを利用できるとされている。しかし実際問題として、吃音で障害者手帳を取得しようと病院に行ったが、取得につながる診断書を書いてもらえなかったといった声もある。厚生労働省としてこれをどう捉えているのか、日詰専門官は次のように述べた。

──吃音で障害者手帳は取得できるのか。

日詰氏:会社に勤めることはできるが、周囲の理解を必要とするのが精神障害の3級。ここ(同イベント)にきている皆さんは、おそらく3級に当てはまると思う。(中略)基準に当てはまれば手帳は取れる。しかし、吃音を理解できる医師が少ないため、基準に当てはまるかを判断できる診断書がでてこない。吃音の知識が医療関係者に行き届いていないという課題がある。厚生労働省としても、研修などを通じて医療関係者への吃音の周知を図っていきたい。(日詰氏)


──仙台では精神ではなく身体での障害認定を求める訴訟もあったが、厚労省はどう捉えているか。

日詰氏:そこは行政なので明確にしている。吃音症という診断名であれば間違いなく精神障害ということになる。身体障害であれば、言語発達に関連した、吃音とは別の診断名がつく。これは吃音に限らず、たとえば自閉症でも、精神障害ではなく知的障害をメインにして療育手帳を申請する例もある。自身が両方の特徴をもっていれば、どちらのルートで交付を受けたいか、本人が選ぶことができる。

2016年10月25日   ハフィントンポスト


文京学院大学が合理的配慮の手引きを作成 障害者と働く社員向け

2016年10月26日 02時58分38秒 | 障害者の自立

 文京学院大学(東京都)は11日、障害者への合理的配慮を進めるため、職場で障害者と働く社員向けのリーフレットを作成したと発表した。九つの障害類型ごとに配慮すべき事柄が一覧できるよう、円形のデザインを用いた=写真。

  9類型に共通する項目としては「出退勤時刻・休息・休暇に関し、通院や体調に配慮しましょう」など3点。肢体不自由や視覚障害のある人には「非常時の避難誘導役を決めましょう」などとした。

  改正障害者雇用促進法が今年4月に施行され、雇用分野での障害者への合理的配慮が義務付けられたことを受け、同大の松為信雄客員教授(政府の1億総活躍国民会議有識者メンバー)が監修して作成した。リーフレットは同大ホームページ(http://www.u-bunkyo.ac.jp/)からダウンロードできる。

2016年1025    福祉新聞編集部


古井正代さん 無自覚の優生思想、どう向き合えば?

2016年10月26日 02時51分01秒 | 障害者の自立

どの子の誕生も祝福を

 今年7月、相模原市の知的障害者施設で起きた殺傷事件(*)は社会に衝撃を与えた。「脳性まひ者の生活と健康を考える会」代表の古井正代さん(63)=大阪市=は3人の子を育て、国内外を電動車椅子で縦横無尽に走りながら「あってはならない命などない」と訴えてきた。事件にショックを受ける私たちの中にも無自覚の優生思想(*)はないだろうか。古井さんを訪ねた。

 「脳性まひ者の生活と健康を考える会」の古井正代代表
 
毎日新聞   2016年10月24日

線付き点状ブロック整備へ…近鉄、転落事故受け

2016年10月26日 02時42分26秒 | 障害者の自立

 大阪府柏原市の近鉄大阪線河内国分駅で16日に視覚障害者の男性(40)がホームから転落し、特急にはねられて死亡した事故を受け、近鉄は2017年度末までに1日の利用者が1万人以上の全駅で、点字ブロックに線状の突起が付いた「内方線付き点状ブロック」を整備する方針を決めた。

 通常の点字ブロックより、視覚障害者がホームの端を判別して転落を防ぐのに効果的とされるが、近鉄では整備が進んでおらず、当初20年度末までとしていた計画を前倒しした。

 「内方線」は線路に沿って点字ブロックのホーム側に敷設される高さ5ミリ程度の突起で、視覚障害者がブロック上で方向を見失った場合でも、ホームの内外を区別しやすい。このため国土交通省は11年、鉄道事業者に対し、利用者10万人以上の駅ではホームドアまたは「内方線付き」を、1万人以上の駅については「内方線付き」を優先的に整備するよう要請した。

2016年10月25日 08時53分 Copyright © The Yomiuri Shimbun