ゴエモンのつぶやき

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労働局、障害者職員配慮せず…厚労省が厳重注意

2016年10月16日 11時28分53秒 | 障害者の自立

 発達障害のある非常勤職員の女性に対して必要な配慮を怠ったとして、厚生労働省が8月、兵庫労働局の前局長ら5人を厳重注意処分としていたことが、関係者への取材でわかった。

 厚労省や女性の代理人によると、女性は障害者雇用を進める国の制度で昨年6月から10か月間の期限付きで同労働局に採用された。人との応対が苦手な面があり、勤務条件には就労前の話し合いで「1人になれる作業空間や休憩場所のある環境」などを挙げていた。

 しかし実際には配慮しない職場に配置され、女性の家族からの改善要望にも対策を講じなかったという。女性は精神的な負担から、同10月下旬に勤務を続けられなくなったという。

 同労働局は「労働局でこうした問題が起こり、大変申し訳ない」としている。

2016年10月14日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

障害者 賃金増へ開拓 富山のメーカー「フロンティア」

2016年10月16日 11時18分02秒 | 障害者の自立

3年かけ 電動点字打刻機

 障害者の仕事や賃金を増やそうと、富山市内の省力機械メーカー「フロンティア」は、簡単な操作で紙に点字が打ち込める電動機械を発売した。福祉作業所で従来使われている機械は手動式で、障害者が仕上げられる枚数やスピードには限界があった。柳瀬哲夫社長(75)が、多くの障害者が低賃金で働かざるを得ない状況に置かれていると知り、三年を費やして開発した。

 機械は卓上に置ける大きさ。封筒や名刺を差し込みスイッチを押すと、金型を付けたパンチが紙に圧力を加え、半球状の凹凸ができる。熟練者なら、一時間で千枚以上を仕上げられる。

 柳瀬さんは二〇一三年ごろ、友人が運営に携わる福祉作業所を訪ねた。そこで働く人の賃金を聞き、絶句した。時給は百九十八円だった。「仕事ぶりは健常者と変わらないのに。なぜこんな差別が…」。多くの障害者が生活に不安を抱いていることも初めて知った。

 精密プレスを得意とする会社の技術を生かして、障害者たちの作業の改善につなげられる機械を探し求めた。たどり着いたのは、手動式の点字打刻機。「電動式を作って生産性を高めれば、賃金の上昇や自立支援が期待できる」。開発を決意した。

 開発では、作業所での使いやすさを追求した。紙を下支えするクッション生地で圧力を吸収する仕組みにして、パンチの調整を不要にした。打刻数を数えなくても良いように、デジタルの計数器を取り付けた。モーターの作動音を抑え、集団生活に配慮した。パンチを透明なケースで覆い、指のけがを予防した。

 複数の作業所に試作機を持ち込み、「使ってみて、駄目なところを言ってください」と頼んだ。当時は、〇八年のリーマン・ショックの影響が長引き、会社の売り上げは低迷していた。開発費がかさみ、社内から開発中止を求める声が上がったが、やめなかった。

 改良を重ねた完成品。知的障害がある女性の作業を見守った。女性は点字を一時間打ち込んだ後、ぽつりと言った。「楽しい機械をありがとう」。その一言に勇気をもらった。「一人でも多くの障害者に、喜びを感じてもらいたい」と、北陸で実績を積んだ後、全国での販売を目指している。機械は一台六十四万八千円。作業所が助成金などで購入し、企業や役所の印刷物の点字打刻を引き受ける流れを想定している。問い合わせは、フロンティア=電076(451)3717=へ。

簡単な操作で点字が打ち込める電動機械を開発した柳瀬哲夫社長

2016年10月15日   中日新聞


「発達障害者=天才」は美化しすぎ? “ネガティブモデル”栗原類が明かす当事者の現実

2016年10月16日 11時08分20秒 | 障害者の自立

今から4年前に人気バラエティ番組『アウト×デラックス』へ出演したのを契機に“ネガティブすぎるイケメンモデル”としてブレイクしたモデルの栗原類さん(21歳)。

2014年にはパリコレデビューも果たし、近年はドラマや映画などでも活躍の場を広げているが、昨年、NHKの情報番組『あさイチ』に出演した際、自身の発達障害をカミングアウトしたことが大きな反響を呼んだ。

そんな中、今月発売の新著『発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由』では、自身の発達障害に向き合ったほか、母・泉さんと主治医・高橋猛医師へのインタビュー、親交のあるピース・又吉直樹さんとの対談まで収録されている。 

そこで、ADD(注意欠陥障害)の当事者として、いかにして自身の障害を受容し、輝ける場所をみつけられたのか? 本人を直撃した。

* * *

 

―いきなりですが、発達障害を持つ栗原さんにとって、こういう取材ってぶっちゃけ疲れません?

栗原 正直言って、疲れます(笑)。僕の場合は、外部からの刺激に対して脳が過敏に反応してしまうので、人と会うだけでもかなり消耗するんです。取材では、ひとつひとつの質問に対して正確に答えようとすると、そこで1日分のエネルギーを使い果たしてしまうこともあります。TV番組の収録の際は、あらかじめ台本をいただき、事前に何を話すか準備しておけるのですが、それでも相手の話を聞きながら自分も何か発言するとなると、集中力が持つのはせいぜい2時間が限界です。

―NHK『あさイチ』に出演し、発達障害を公表された際はネット上でも大反響でした。カミングアウトには、ものすごい勇気が要ったのでは?

栗原 確かに番組内でお話しましたが、自分ではそんな一大決心して公表した気はないんです。というのも、以前からブログやTwitterでも何度か触れていたことですから。

でも、自分は結構エゴサーチもするほうなんですが、放映直後に検索したら、実際に僕のような発達障害の子供を持つ親御さんや、当事者の皆さんから大量のコメントが寄せられていて。「発達障害を告白してくれてありがとう!」とまで言われて、それはすごく嬉しかったですね。『あさイチ』のような影響力のある番組で改めて話すと、世間ではこんなに大きな反響があるのかと、すごく意外でしたし驚きました。

―公表後、タレント活動に差し障りが出ることはありませんでしたか?

栗原 周囲の反応がガラリと変わったということはありません。元々、バラエティ番組に出演した際に僕の言動が「面白い」って好意的に受け入れられている感覚があったので、「これなら大丈夫だろう」という感触はありました。もっとも、僕自身はMCに聞かれた質問に正直に答えただけなのに、なぜこんなに面白がってもらえているのか、よくわかりませんでしたが…。

―「発達障害」という言葉は、近年メディアでもよく見かけるようになりました。

栗原 メディアに登場する発達障害者って、スティーブ・ジョブズやエジソンなど天才型のタイプですよね。あたかも発達障害者はみんな素晴らしい才能を持っているかのように美化されて描かれている印象があります。でも、実際には僕のように天才でもなんでもない人が大半だと思うんです。

「発達障害」とひとくくりにされがちですが、人によって障害の内容は全然違いますし、何が得意か不得意かも全く異なります。僕の場合は不注意性が強く、普通の人に比べると集中力が低くて記憶を定着させるのが難しい。さらに手先の不器用さや、物の位置が変わるのが許せないなど独特のこだわりが強い、などの症状があります。

―ご自身は、ADDだと診断されているわけですね。

栗原 はい。僕の昔の話をすると、例えば母に、学校行く直前にゴミ出しを頼まれて、ちゃんと聞いてはいるんですけど、いざ玄関を出る際、目の前にあったゴミ袋に全く目が留まらずに、ゴミを出し忘れて登校してしまった、ということが数えきれないぐらいありました。忘れ物や失くし物も多かったのですが、当時の僕には「自分が困っている」という認識はなかったんです。ただ、母は困っていたかもしれません。よく学校の先生から「この年齢でこういうことができないのは類くんだけです」とダメ出しをされていたようですし。

少年時代はアメリカと日本を行き来していましたが、アメリカでは習熟度が足りないという理由から小学1年生で留年していますし、日本の小中学校では先生から褒められた記憶がないですね。学習ノートもご覧の通り、いくら練習しても字を上手に書けなかったんです。日本だとノートをキレイに取ることが求められるのでキツかったですね。

 

―本書では、発達障害のような“見えない障害”に必要な支援を「眼鏡」に例えて説明しています。

栗原 僕は手先の不器用さもあって、本のページをめくるのもすごく時間がかかるので、アメリカの学校では僕だけ電子辞書を使わせてもらっていました。だけど日本では「みんなと同じやり方をしないと不公平だから、類くんだけ特別扱いはできない」という先生の考え方で電子辞書は使えなかったんです。

でも、今振り返って思えば、それこそ不公平ではないでしょうか? 僕は普通の子供に比べたら、紙の辞書を使うのが不得意だから、電子辞書を使うことで、やっとみんなと同じ土俵に立てるのに、みんなと同じレベルに立つ「機会の平等」を与えられていないわけですから。

―日本の教育現場には “みんなに合わせられないのは、努力が足りないからだ”という風潮が根強いのかもしれませんね。

栗原 でも、視力が弱い子供には、視力を良くする努力はさせませんよね? 眼鏡やコンタクトレンズなどの補う道具を使えばいい、ということになっています。アメリカでは、発達障害で学習が困難な子供はスマートフォンやタブレット端末を使ってもいいんです。日本の教育現場でも、近眼の子供が眼鏡を使うような感覚でデジタル機器を使用することが当たり前になってほしいですね。

―話は変わりますが、そもそもご自身の発達障害を知ったのはいつですか?

栗原 8歳の時、当時住んでいたNYの教育委員会でADDだと診断されました。その際に母は「今すぐ告知する必要はない。本人が理解できるタイミングになったら伝えるべき」と言われていたそうです。母は母で、いつどのように告知するか、タイミングを見計らっていました。

―それで、どのようなタイミングで?

栗原 診断から1、2年経った頃に、母と一緒に映画『ファインディング・ニモ』を観に行った時のことです。僕が映画に登場する「ドリー」という魚を気に入って「ドリーって面白いね! すぐ忘れちゃうんだね」と喜んでいるのを見て、母は「告知するなら今しかない」と思ったみたいで。「あなたもそうなんだよ、ドリーと同じで長期記憶が苦手なんだよ」とひと言。それで、僕は自分の障害を知ったんです。

―子供心に障害の告知はショックだったのでは?

栗原 いいえ、早すぎるということはなく、僕にとってはベストなタイミングでした。本書では“ショックだった”と書きましたけど、ショックで悲しかった、というわけではないです。もちろん理解するのに時間はかかりましたが、自分自身の障害をマイナスに捉えたことは一度もありません。それは元々、自分に興味がなかったせいもありますけど…。

「自分に興味がない」――この発言が意味するものは? 明日配信予定の後編では、過去の壮絶なイジメなど栗原さんの半生に迫りつつ、発達障害者が生きづらさを解消するにはどうすべきかについても語ってもらった。

「発達障害者=天才」は美化しすぎ? “ネガティブモデル”栗原類が明かす当事者の現実 

自身が発達障害であることを公表した栗原類さん

 2016年10月15日   週プレNEWS


五輪相 障害者配慮の整備重視

2016年10月16日 11時04分10秒 | 障害者の自立

 2020年東京五輪・パラリンピックのボート、カヌー・スプリント会場の代替地に挙がった宮城県長沼ボート場を巡り、丸川珠代五輪相は14日の定例記者会見で「パラリンピックへの対応は非常に重要だ」と述べ、障害者に配慮した会場整備を重視する考えを示した。
 「海の森水上競技場」(東京)からの会場変更を求める村井嘉浩宮城県知事に対し、大会組織委員会が12日に提示したバリアフリー対応を含む「九つの問題点」について、丸川氏は「障害者への配慮は長沼に限らず大事。その視点をぜひ持ってほしい」と述べた。
 九つの問題点では、宿泊施設や会場周辺の交通施設に車椅子対応といったバリアフリー化を求めた。長沼の競技会場に関しては「道路から水面までの傾斜が急で、観客誘導の視点からもパラリンピック開催には適さない」と指摘した。
 丸川氏は近く来日する国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長と会談する意向も示した。IOC側の要請で日程は調整中。

2016年10月15日      河北新報