18年ロシアW杯アジア最終予選の公式球が大会期間中に変更になる可能性が15日、浮上した。関係者によると、ナイキ社が今年6月にアジアサッカー連盟(AFC)との契約を満了するためで、大会期間中のボール変更は異例。新たなボールには中国製やアディダス社が浮上。ハリル・ジャパンは早期適応を求められることになりそうだ。
6大会連続のW杯出場を目指すハリル・ジャパンに予想だにしない難問が浮上した。複数の関係者によると、ナイキ社が今年6月にAFCとのボール契約を終えるため、W杯アジア最終予選の公式球が変更になる可能性が高いという。05年からAFCの公式球に採用された同社のボールは、昨年のロシアW杯アジア最終予選全5試合でも使用された。過去には最終予選直前に公式球が変更されたこともあるが、大会期間中となれば、異例中の異例となる。
新たなボールには中国製メーカーやアディダス社が浮上。Jリーグ公式球のアディダス社なら影響は少ないが、中国製メーカーが採用された場合、日本人選手にとってほとんどなじみがない。ある代表選手は「人それぞれ感じ方は異なる」と前置きした上で、「同じ社の製品でもデザインが変わるだけで、空気抵抗や感触が全く違う。異なる社のボールなら、なおさら」と困惑する。
ロシアW杯アジア最終予選で、日本は3勝1分け1敗でグループ2位。今年は3月23日のUAE戦(アウェー)を手始めに6試合を戦うが、最大の難敵である3位オーストラリア(8月31日・埼玉)、1位サウジアラビア(9月5日、アウェー)とは8月以降の対戦で、“新球”が採用される可能性が高い。ロシアW杯切符を確実に手にするためには、ライバル国より早い適応が求められる。
スポーツ報知 2月16日
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