相模原市の「津久井やまゆり園」で2016年7月、知的障害者ら45人を殺傷したとして、殺人罪などに問われた元施設職員植松聖さとし被告(30)の裁判員裁判第13回公判が10日、横浜地裁であった。弁護側証人として出廷した医師が「被告は大麻精神病で『自分が殺すしかない』との妄想に行動を支配されていた」と説明。争点の「刑事責任能力の有無と程度」に関して、事件当時の被告は心神喪失か耗弱の状態だったとする弁護側主張に沿う証言をした。
医師は弁護側の依頼を受け、検察側や裁判所が実施した精神鑑定とは別に被告の精神状態を診断。その結果として、被告が大麻の常用によって異常な精神状態が持続する大麻精神病だったとし、「障害者に否定的な感情を持つのは環境や経験からあり得ることだが、殺害対象とするのは明らかに飛躍がある。現実を検討する能力も喪失している」と説明した。
前回公判では、起訴後の精神鑑定を担当した別の医師が検察側証人として出廷し、「被告は大麻精神病ではなく、パーソナリティー障害」と証言。事件は妄想によってではなく、被告の偏った人格傾向と施設で働いた経験などが結びつき、強い意志に基づいて行われたとの見方を示していた。
12日の次回公判では、遺族らが心情などについて陳述する予定。
2020/02/10 読売新聞
医師は弁護側の依頼を受け、検察側や裁判所が実施した精神鑑定とは別に被告の精神状態を診断。その結果として、被告が大麻の常用によって異常な精神状態が持続する大麻精神病だったとし、「障害者に否定的な感情を持つのは環境や経験からあり得ることだが、殺害対象とするのは明らかに飛躍がある。現実を検討する能力も喪失している」と説明した。
前回公判では、起訴後の精神鑑定を担当した別の医師が検察側証人として出廷し、「被告は大麻精神病ではなく、パーソナリティー障害」と証言。事件は妄想によってではなく、被告の偏った人格傾向と施設で働いた経験などが結びつき、強い意志に基づいて行われたとの見方を示していた。
12日の次回公判では、遺族らが心情などについて陳述する予定。
2020/02/10 読売新聞
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