障害者と健常者がともに出演する演劇公演「共生のまち大津・演劇プロジェクト」(中日新聞社後援)が九日、同市浜大津のスカイプラザ浜大津で始まった。十日まで。
演劇を通して「心のバリアフリー化」を進めようと、二年前から市の補助事業として実施。障害者も所属する劇団「まちプロ一座」と、市民劇団「グループ『橋』」、「有(たもつ)座」が、それぞれ約一時間の劇を上演。約百五十人が拍手を送った。
この日のまちプロ一座の主題は「健常者とのバリアーがどこにあるのか」。洋服を選びたくても介助者に決められたり、言葉が伝わっていないのに分かったふりをされたりと、心理的な障壁を感じた役者の実体験を描いた。十人の役者が障害の有無を乗り越え、ユーモアたっぷりに演じた。
主演の橋本あささんは「(健常者との間の)どこかに壁があるから、分かり合えない。ただ、そこで諦めずに、乗り越えようと思えば壁は越えられると伝えたかった」と話した。
十日の上演は午後一時から。入場料千五百円。
障害者の実体験を題材に、劇を演じる役者たち
中日新聞 2019年11月10日
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