東京都から移住し、高知県高岡郡四万十町昭和でカフェを経営する小清水緑さん(40)がこのほど、地域での暮らしやカフェを生かした文化・交流活動をまとめた冊子「わくる―暮らし方と働き方」を自費出版した。
神奈川県出身の小清水さんは、都内で社会福祉士として働く傍ら、「障害者の交流の場に」とカフェ「わくる」を週1回のペースで運営していた。
2011年、有機農業のインターンシップに参加した四万十町の自然環境が気に入り、すぐに夫の成照さん(38)と移住した。2012年に開店したカフェ「カゴノオト」は、U・Iターン者の交流の場になっている。
冊子は「過去の生活やカフェの活動を地域で知ってもらうきっかけに」と、知人のデザイナーと協力して500部作成した。移住の経緯に加え、畑での収穫風景や道の駅への“出張カフェ”の様子などを、写真とともにまとめている。
絵本の読み聞かせや絵画展、ミニコンサートなど、カフェで展開している活動も紹介。「カフェがあることで人が出会い、集い、思いを形にできている」とつづっている。
障害者施設で長年働いた経験を生かし、発達障害の学習会も開いている小清水さんは「知識を生かして、地域に貢献できる活動に関わりたい」と話している。
A5判18ページの冊子は税別500円で、カゴノオトで販売中。問い合わせは、カフェ・カゴノオト(080・8730・9038)へ。
【写真】小冊子を発行した小清水緑さん(高知県四万十町榊山町)
2015年10月27日 高知新聞
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