ゴエモンのつぶやき

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一歩・障害を越えて:エコショップひだまり、18年の歴史に幕 「パン工房」5月再オープン /奈良

2012年03月16日 01時28分22秒 | 障害者の自立
 ◇活動の幅広げ、集いの場も--生駒駅前

 生駒市初の精神障害者の共同作業所を前身とするリサイクル店「エコショップひだまり」(同市小瀬町)が27日に閉店し、18年の歴史に幕を降ろす。近鉄南生駒駅の北西側に立地し、地域密着で歩んできたが、メンバーの増加などで手狭になったことなどが理由。新たに生駒駅南側で「パン工房ひだまり」として5月頃に再オープンの予定でさらに幅広い活動を目指す。

 社会福祉法人「萌」(本部・大和郡山市)が運営。94年6月、生駒郡などで西和地域からも障害者が通う作業所として開設された。約10年前にリサイクル店に衣替えし、地域住民ら約450人から委託された衣料品や生活雑貨などを販売。メンバーの障害者約20人が交代でレジなどを担当してきた。宅配業者のメール便も受託し、近くの萩原町、青山台をメンバーが自転車で回って配る仕事もしてきた。

 店をサポートする精神保健福祉士の篠田晴菜さんによると、メンバーは増える傾向にあり、移転は活動の幅を広げる一環でもある。「生駒駅で乗り換え、南生駒駅まで来るのがつらい人もいる」と言い、メンバーがより集まりやすくなるという。

 新たに計画する「パン工房」は、同市本町に新築される3階建てビルの1階に入る予定。2階がメンバーの交流サロン、3階がメンバー以外の障害者も集う場となる。資金集めのため「イコマ製菓本舗」(同市)の協力を得て、人気商品「レインボーラムネ」を寄付金付きで「エコショップ」で販売している他、街頭募金活動も実施してきた。

 リニューアルに向け、メンバーもパン作りの練習を始めている。50代の男性メンバーは「不安はありますが、しっかりやりたい」と話す。篠田さんは「これまで支えていただいた地域の人たちには感謝の気持ちでいっぱい。『健やかを暮らしに』をモットーに、親しまれるパン工房を目指します」と意気込んでいる。

 ◇26、27日セール

 「エコショップひだまり」は26、27両日午前10時~午後3時、衣料品などを格安で提供する「閉店売りつくしセール」を開催する。問い合わせは同店(0743・76・1522)。

毎日新聞 2012年3月15日 地方版


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