TPP、正式には環太平洋戦略的経済連携協定って舌を噛みそうな長い名前のこの協定。
簡単に言えばこの協定の参加国は、お互いの国の今ある輸入物に対する関税を取っ払ってしまおうぜ。それで輸出や輸入をお互いに自由にやろうぜ!って内容。一見自由競争で平等になるように見えるが、それぞれの国内の畜産物や水産物なんかが、大量生産の安い海外からの輸入物に負けて、衰退してしまう恐れもある。
日本なんかは国産とか天然って言葉にこだわる消費者が多いから一見大丈夫なような気がする。
オレンジや肉、米の時だって、タイ米より国産コシヒカリ、輸入オレンジより和歌山や愛媛の蜜柑。中国野菜より国産野菜。ブラジル産の鶏より丹波地鶏。オージービーフより黒毛和牛。
多少高くても国産、天然至上主義は早々は覆されないだろう。
でもさ、現状はそんなに甘くないのよね。
鰻はなんとか国産が中国産鰻を押さえてるが、これは味や食感より意識の問題であって、実際安いからって中国産鰻を買う人も増えている。ノルウェーサーモンなんかは国産の秋鮭を圧倒してる。旬の時の美味しい鮭(でも高い)よりも、生でも食べれるノルウェーサーモン。回転寿しで鮪に次いで人気なのはアトランティックサーモンらしい。脂がのって美味しいって。
国産の車エビよりもタイのブラックタイガー、明石の蛸よりモーリタリア産、既に今でも徐々に国産海産物は海外輸入物に負けているものも多い。
特に日本古来にない食材や国産だと高い食材は平気で海外産を受け入れれる。
バナナなんて国産はほとんど無いからフィリピン産を平気で食べる。キウィだってそう。マンゴーなんか国産品は高いから輸入品で充分って人も多い。
ましてや加工食品の原材料に使われるものは国産品ではなく輸入食材ばかりだ。お菓子に使われる米は外国産だし、ラーメンの小麦、冷凍食品の原材料なんかはすべてっていいくらい海外産だ。だって安いんだもの。原価率下げなきゃって。大豆なんか国産品と中国産、アメリカ産では値段に10倍以上の差がある。飼料に使われるトウモロコシなんてほぼ輸入品だ。このせいで食糧自給率が下がるのは当然の事なのに、騒いでる奴の気がしれない。
今回のTPPによって輸入関税が大幅に削減される牛や豚肉、撤廃される魚介類など15品目が「国産価格の下落が懸念」って農林水産省が発表した。
そうなのよね、価格競争になったら、「安い方がいいじゃん」って人も増えてるから、売れなくなってしまう事もあるのよね。
鮪や平目やアワビやウニが高くても食べたい人は食べるし、高いからって食べない人は食べない。中国山や韓国産の松茸を食うくらいなら食べない方がマシって人もいる。下関の天然トラフグや戸井の本鮪、神戸牛のTボーンンステーキなんか庶民にはとても無理な値段。蟹でも松葉だ越前だとかありがたがる。でもさ北海道産のズワイとかはもう一般人は手が出せないような高額になってるのよね。仕方が無いからロシア産で我慢してる人多いんじゃないか?ししゃもでも国産品は高い。代用のカペリン(別名樺太シシャモ)で充分って言う人もいる。
食品業界はこの「安くないと買わない」「安くないと買えない」って傾向に合わせてどんどん値段を安くした。原価率を下げて生産コストを下げてって。それはそれで凄い努力だと思う。でもその結果、ちゃんと手間ひまかけて作られた高い値段で売られてしまう漬け物よりも、調味液に漬けただけの漬け物やキムチの方が安いからスーパーではどんどん売れてる。放し飼いで飼われてる高い地鶏より、生産性の良いプロイラーの安い鶏が売れている。
そう安さの追求の為にどんどん「美味しくて安全」から「安くて生産効率」にチェンジして衰退してるのも事実。
国産食材を作ってる農家や畜産業、水産業の当事者は困ってるだろうな。まっとうに作っても安く買いたたかれるんじゃやってられない。儲からないんだったら後継者問題もでてくるだろう。先行きの見通しが無い業界に人は集まらない。ボランティアとか奉仕精神持った人はべつだけどさ。
TPP次第ではもっと深刻になりそうだ。
海外の安い食材に対抗して、国産品をブランド化してどんどん値段が高くなってしまったりしたら、二極化は避けられない。
今回のTPPでの関税撤廃や段階的削減は今後の日本の食生活だけではなく、今後木材や工業製品等にも影響が出てきそうだ。別に農家を守れ!とか水産業者を守れ!って言ってるんじゃない。このまま進むと経済だけではなく食文化、生活文化、風習までもが影響を受けるような気がするって事。
簡単に言えばこの協定の参加国は、お互いの国の今ある輸入物に対する関税を取っ払ってしまおうぜ。それで輸出や輸入をお互いに自由にやろうぜ!って内容。一見自由競争で平等になるように見えるが、それぞれの国内の畜産物や水産物なんかが、大量生産の安い海外からの輸入物に負けて、衰退してしまう恐れもある。
日本なんかは国産とか天然って言葉にこだわる消費者が多いから一見大丈夫なような気がする。
オレンジや肉、米の時だって、タイ米より国産コシヒカリ、輸入オレンジより和歌山や愛媛の蜜柑。中国野菜より国産野菜。ブラジル産の鶏より丹波地鶏。オージービーフより黒毛和牛。
多少高くても国産、天然至上主義は早々は覆されないだろう。
でもさ、現状はそんなに甘くないのよね。
鰻はなんとか国産が中国産鰻を押さえてるが、これは味や食感より意識の問題であって、実際安いからって中国産鰻を買う人も増えている。ノルウェーサーモンなんかは国産の秋鮭を圧倒してる。旬の時の美味しい鮭(でも高い)よりも、生でも食べれるノルウェーサーモン。回転寿しで鮪に次いで人気なのはアトランティックサーモンらしい。脂がのって美味しいって。
国産の車エビよりもタイのブラックタイガー、明石の蛸よりモーリタリア産、既に今でも徐々に国産海産物は海外輸入物に負けているものも多い。
特に日本古来にない食材や国産だと高い食材は平気で海外産を受け入れれる。
バナナなんて国産はほとんど無いからフィリピン産を平気で食べる。キウィだってそう。マンゴーなんか国産品は高いから輸入品で充分って人も多い。
ましてや加工食品の原材料に使われるものは国産品ではなく輸入食材ばかりだ。お菓子に使われる米は外国産だし、ラーメンの小麦、冷凍食品の原材料なんかはすべてっていいくらい海外産だ。だって安いんだもの。原価率下げなきゃって。大豆なんか国産品と中国産、アメリカ産では値段に10倍以上の差がある。飼料に使われるトウモロコシなんてほぼ輸入品だ。このせいで食糧自給率が下がるのは当然の事なのに、騒いでる奴の気がしれない。
今回のTPPによって輸入関税が大幅に削減される牛や豚肉、撤廃される魚介類など15品目が「国産価格の下落が懸念」って農林水産省が発表した。
そうなのよね、価格競争になったら、「安い方がいいじゃん」って人も増えてるから、売れなくなってしまう事もあるのよね。
鮪や平目やアワビやウニが高くても食べたい人は食べるし、高いからって食べない人は食べない。中国山や韓国産の松茸を食うくらいなら食べない方がマシって人もいる。下関の天然トラフグや戸井の本鮪、神戸牛のTボーンンステーキなんか庶民にはとても無理な値段。蟹でも松葉だ越前だとかありがたがる。でもさ北海道産のズワイとかはもう一般人は手が出せないような高額になってるのよね。仕方が無いからロシア産で我慢してる人多いんじゃないか?ししゃもでも国産品は高い。代用のカペリン(別名樺太シシャモ)で充分って言う人もいる。
食品業界はこの「安くないと買わない」「安くないと買えない」って傾向に合わせてどんどん値段を安くした。原価率を下げて生産コストを下げてって。それはそれで凄い努力だと思う。でもその結果、ちゃんと手間ひまかけて作られた高い値段で売られてしまう漬け物よりも、調味液に漬けただけの漬け物やキムチの方が安いからスーパーではどんどん売れてる。放し飼いで飼われてる高い地鶏より、生産性の良いプロイラーの安い鶏が売れている。
そう安さの追求の為にどんどん「美味しくて安全」から「安くて生産効率」にチェンジして衰退してるのも事実。
国産食材を作ってる農家や畜産業、水産業の当事者は困ってるだろうな。まっとうに作っても安く買いたたかれるんじゃやってられない。儲からないんだったら後継者問題もでてくるだろう。先行きの見通しが無い業界に人は集まらない。ボランティアとか奉仕精神持った人はべつだけどさ。
TPP次第ではもっと深刻になりそうだ。
海外の安い食材に対抗して、国産品をブランド化してどんどん値段が高くなってしまったりしたら、二極化は避けられない。
今回のTPPでの関税撤廃や段階的削減は今後の日本の食生活だけではなく、今後木材や工業製品等にも影響が出てきそうだ。別に農家を守れ!とか水産業者を守れ!って言ってるんじゃない。このまま進むと経済だけではなく食文化、生活文化、風習までもが影響を受けるような気がするって事。