きょう、たまたま ついていたNHKの朝のテレビ番組で、疲労の招くパンプスをはく必要があるか、どうかを話し合っていた。私は、「パンプス」とは何かわからなかったから、妻に聞くと、「ハイヒールの革靴」のことを言うという。
さらにインタネットで調べると、「靴の甲の部分が大きく開いていて、つま先とかかとが覆われており、靴紐や留め金がないシンプルな作りのもの」を指すという。したがって、靴の「かかと」が高いかどうかを別にいうわけではない。
しかし、討論の内容は、接客において、就活において、葬式や結婚式において、かかとの高いパンプスをはく必要があるか否か、であった。私の答えは、そんなもの、おしゃれを重視するか、健康と快適さを重視するか、の個人の自由な選択の問題である。
いつから、日本人は社会の目をそんなに気にするようになったのか。いつから、雇用者は個人の選択の自由に干渉するようになったのか。
私は、スーパやホームセンターで買い物をすると、店員が「ありがとうございます」と手をそろえてお辞儀するのに、いつも困惑している。私は商店の息子だったが、商店街にそんな習慣なんてなかった。売ると買うは、もっと人間的なふれあいであった。いつの間にか、殿様と小姓のような、奴隷的人間関係が、形式的にせよ、復活してきた。
大日本帝国政府が、72年前に、太平洋戦争で、アメリカに敗戦したおかげで、日本人は「自由」を手にした。その自由を手放す必要はない。学校教育にだまされるな。