shdowing の効果

2006年05月16日 11時30分58秒 | 発音・リスニング
shadowingがどのように効果があるか、なぜ効果かがあるか、けれどそれは万能薬ではないということを、井上健氏、門田修平氏の解説から、私がかいつまんで、説明します。詳しくは昨日のarticleで紹介した本を読んでください。
1.記憶のメカニズム  
 記憶には、感覚記憶、短期記憶、長期記憶と3分類できる。
 感覚記憶は聴覚の場合数秒間。
 短期記憶は約20秒間、
 長期記憶はほぼ永久。
 shadowingで問題にするのは、約20秒の短期記憶についてである。

2.短期記憶
    たとえば電話帳で調べた電話番号を忘れないように記憶にとどめようとする記憶。
  これは何もしないと約20秒で自然に消えて行く。
  本来なら自然に消えるところを消さないためには、心の中で反復する必要がある。こ  れをリハーサルと呼ぶ。(reheasal).
内的な言語リハーサル という言葉も使っている。
  
   音声の認識は、音声情報をまず、音韻ループの中に保存し、それをリハーサル(内   語反復)している。日本語でも同じこと。
   繰り返すと、音声を認識するときには、必ず人は、新しい言葉が来るとそれを内的   に繰り返すという記憶・学習のための基本操作をしている。
   
   で、shadowingは、新しい言葉の反復を心の中ではなくて、外部で、顕在化させた   形で行う。そのことで、反復する能力を高める。

   英語でリスニングが弱いのは、ここが大半の人が弱いということらしい。ここで詰   まっているからいくら背景に立派な英語の知識があっても、音声面で対応できな    い。

3.shadowing の限界
  だから限界もそこにある。リスニングして内容を理解するためには、長期保存されて  いる文法知識だとか、各種の知識との照合作業がある。だからそこの知識、いわば英  語の実力がないとそれ以上のものにはならない。だから基礎的な実力をつけるような  勉強をしてコツコツ力をつける。だけどこの分野の方法論は大半の日本人は見につけ  ていると思われる。

5.結論
  実力をつけるような勉強を続けながら、shdowing練習をやって、音声対応能力をつけ  ることが望ましい。

 追記
 玉井健氏の言葉で言うProsody をまねるということは、とてもすごいことだと思う。どこで間をおくか、どこで休んだらいいか、どこでuu. aah というのかはすごい情報である。英語のCNN等のNewsははじめに原稿があるから、よどみなくしゃべるが、native でもふつうしゃべり始めたら、おいおいに詰まって、uum等の音の連続である。slash reading といってところどころslash を入れて読んだらいいと玉井氏は言います。思わぬところで、slash が入るんですね。それは大いなる参考になるはずなのです。何も覚えようとする必要はない。音にguideされてやっておれば自然に身につくことが多いでしょう。
それと、シンクロ・リーディングですが、これを何回もやったらいいと、思います。
この年になって、私だけがうまくなっても、楽しくないので、皆様にお話ししました。
この分野が一番悩み続けたことなんです。

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高校の英語教科書とCDについて

2006年05月15日 15時29分02秒 | 発音・リスニング
数年前にあることがあり、私は松山の高等学校2校で使われている教科書を1年生から3年生までの分そろえました。結構文章はたいしたものなのです。国連で演説できそうなくらいです。玉井健氏のシャドーングの実践指導が評価出来ると、シャドーイングと言わなくても、CDを使って読むこと、いわゆる同時読み、シンクロ・リーディングの重要性が改めて感じられてくるわけです。で私は先般私に単語の覚え方で質問をしてきた高校生にアドバイスをしたくなった。で、高校の教科書の発行会社へ電話したんです。別売りでCDがないかと。2社電話して2社ともありました。その高校生の教科書は三省堂でして、これもありました。けれども一般にはわからないようになっている。なぜなんでしょう。たぶんnative speakerの吹き込んだCDがあってもそれをもとに生徒を指導できる先生がそろっていないということでしょう。すなわち、native speaker のprosody(プロソディ)をまねてシンクロ・リーディングできる先生が必ずしもそろっているわけではないということでしょう。
きわめてもったいない話しです。授業で使わなくても学校はもっと生徒にそうしたCDがあることをPRすべきでしょう。これから共通一時でリスニングがありますが、せっかくCDがあるのだから、それを利用しない手はないだろう。と思う。若い人は柔軟性があるから、絶対やれるんです。それ以外に音に対する対応力の弱さを改善する道はありません。先日の日曜日、三省堂のCDを基に高校生に使い方を実地指導したんです。既習のところだったこともありますが、シンクロもシャドイングも出来ていました。後はそれを継続するだけです。彼らにとって英語が簡単な科目になることは目に見えています。

高校生の教科書には後付を見ても何も書いていませんが、出版社も何かを気にしているらしくPRしてませんが、そして学校も生徒に何の案内もしていないみたいですが、CDが別売になっているみたいですので、もしお知り合いに高校生がいたら教えてあげてください。それに玉井健氏の本を買ってそれで、シンクロなりシャドーングをやったら、大いに学習効果が上がるだろうと思います。

何か腹立たしいのですよ。そんなこともせずに小学校の生徒に英語を教えようかだとか言っているわけです。中学からで十分間に合うのに。
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シャドイングについて

2006年05月15日 14時40分01秒 | 発音・リスニング
1週間前に本屋に立ち寄ったときshdowing のやり方を解説した本を数冊買ったのでした。そして、一週間試してしてみた。効果があるとの評価なのですが、そのことについて以下に記します。

私が採用した本:
①「決定版英語シャドーイング入門編」玉井健編著 コスモピア
②「決定版英語シャドーイング入門編」門田修平・玉井健共著 コスモピア
 どちらにも玉井健さんの名前があります。私はこの人の指導方法が理にかなっていると 思います。彼は以下のことをやったらいいといっています。

①リスニング  まず聴いてください
②マンブリング ぶつぶつでもいから声を出して
③意味チェクとシンクロ・リーディング(syncronized reading)
テキストを見て意味を調べ、テキストを観ながらでいいからnative speakernのの調子 しゃべり方(プロソディという:ストレス、高さ、長さ、速さ、リズム、イントネーシ ョン、ポーズなど)をまねて声を出す。口が動かなければそこを練習する。
④プロソディ・シャドーイング プロソディを意識してそこを真似して声を出す。意味が わからなくても効果はある。
⑤コンテンツ・シャドーイング やることはプロソディ・シャドーイングに同じだが、頭 の中の意識がコンテンツにむいてやる。


玉井氏の言っていることは、④と⑤をやりなさいといっているのですが、その前にそこにいきなりいけなければ、①②③をやりなさいといっています。特に③を言っています。よくありそうなのは、テキストを観ながらやると効果が半減するという人がいるけれど、どうも私の経験から言えば、③が出来れば、④はできる。逆に言えば、④が出来るためには③が出来るようにする必要がある。ところで、プロソディを意識して③をやれるようになるのが私流に言わせれば、ポイントなんだ、secret なんだろうと思う。

シャドイングが万能ではない。どこに効くかも上記の2書は解説しています。時に②が詳しい。私の経験則と照らしても玉井さんの言っていることほんとだと思う。
この人の優れた点は意味あること、を、説明すれば難しくなることを、わかりやすく、実践的に解説して、実技指導している点です。
私の長いトンネルもこの玉井氏の言う方法を実行することで抜けれそうです。
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約半年近く取り組んできた各種方法とその評価

2006年05月15日 14時07分06秒 | 発音・リスニング
この半年間と取り組んできたリスニング又は発声のトレイニングの説明とその評価

1.DHC総合研究所のリスニング強化通信教育プログラムの利用
「FMクリアベイアフタヌーンショー」遠山顕監修
 (1)テキストを見ながらCDにあわせえて発声する。
   どこが詰まるか、等をチェックして、native speaker のまねをする。
   うまくいかないところは何度も練習する。
 (2)CDの声から少しtime lag を持たせたほうが音がよくつかめる場合があるので、   なれるにしたがって、time lagを持たせた。
 (3)慣れると、テキストなしでCDの発声にあわせて声を出す。
 
  評価:これは効果があった。一般にも薦められる。
  口の動きがやわらかく滑らかになった。部分部分のspeakingはnative speaker のそ  れと比較しても遜色はないだろうと思える。
  CDは素読と称する少し速度を下げたものを利用した。ポーズの間がゆったりしてい   て、喋りはそれほど遅いというわけではない。

 上記の(1)と(2)は後述するところのシンクロ・リーディングだったのです。
 そして、(3)はシャドイングだったのです。

2.DHCから「英字新聞はこうすればどんどん読める」という本が3シリーズ( 政治分  野、経済・ビジネス分野、社会分野)出ているが、この中の収録記事をnative   
  spaeker が1分間に200文字以上のsppedで読んでいる。

  これを利用して、テキストを見ながら、CDのなnataive spaekaer に遅れないよう  にしゃべる。

   評価:一定の効果はあると思うが、一般には薦められない。

  効果のあったところ。数字の読み方などは鍛えられる。だけど200文字以上の 
  sppedだとテキストを見ていてもついていくのはかなり難しい。だけどなれてくると  ついていけるようになる。やりながら、何でこんなに早くしゃべらないといけないの  かと疑問に思うこともある。だが、native がしゃべるならしゃべってやろうという  意地でがんばった。それと記事がそもそも新聞記事なので、放送英語とは違うのでは  ないかと思う。つまり少々無理がある。しかし鍛えるのにはいいかも知れないが、こ
  れをやるくらいならもっとsppedのおそいのでいいから、もっと汎用性のあるので練  習したほうがいいだろうと思う。

3.寝ながらCNNを聞く。
  途中でよく寝ます。これも最近はヘッドホンをつかうようになった。
  
  ヘッドホンを使うようになって音がクリアになった。
 
  評価:一般に信じ込まれているほど効果はないのではないかと思われる。
     少なくとも音楽を聞くように聞いていたのでは効果がないのではないか。
     少なくとも効果有らしめるためには、聞くと同時に自分の口を動かすだとか、     心の中で口を動かすといった能動的な行為がないと、どうも効果がないと思わ     れれる。

     参考までに私見を述べれば、CNNの放送の中にいま日本で聞くだけで英語がし     ゃべれるという会社のプログラムの宣伝があり70万人が買っているそうで      す。私も時々そんないい話があるならと心が動くことがありますが、たぶん無     理だと思います。みんな買って寝かしているのではあるまいか。聞くだけで、     つまり能動的な動作行為がなくて聴くちから、話す力が上がるとは思えない。
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発声に関して

2006年03月24日 07時57分28秒 | 発音・リスニング
よく最後の子音は次に来る母音と連結して、いわゆるリエゾンする。あるいは、次の言葉との関係で発音しているという時間だけ、間はあるが、音は聞こえない。そのように本では解説されます。それは事実である。けれども ここに落とし穴があるのではないか。リエゾンはおいとくとして、この場合、間だけがあって音が聞こえないことについて。じつは音は聞こえる場合が多い。かつ、SPEAKERの体は聞こえないくらいの音であってもその発声において、やわではない。つまり聞こえる音の発声と同じくらいの緊張度を持って発声している。日本人の多くは、私も含めですが、聞こえないくらいの音を、いい加減に、体の緊張度を緩めて発声しているのではあるまいか。
私が最近発見した、私のための解決方は以下のとおりです。
たとえば、DECIDEDとDECIDEの過去分詞を文の途中で発声するとき、DECIDEまで発声したとき私の頭の中、イメージの中で「,」を持つ。つまり、その先を急がずに、「D」を発声するのです。音楽の五線譜で次に進まないで、矢印の示すがごとく五線譜の下のほうの音符の音程で次のDを発声する。さきの音符にすすまず。逆に過去にさかのぼるがごとく音程を下げてDを発声する。この間、一秒の何十分の一の時間かも知れないが、その間の私の意識の持ち方で、よくなったと、自分では実感しています。調子が悪くなると「,」をイメージするのです。しゃべりを前にあえて進めないとする意識なのだが、不思議なことに、そうした場合の方がしゃべりのスピードは上がっている。
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