前置詞についての感想

2006年06月29日 13時55分09秒 | 前置詞
前置詞through について意見を述べると、他の前置詞についても、一言ずついいたくなった。前置詞とは、ものの関係、もっとわかりやすく言えば、空間の中での位置関係を、明らかにしてくれます。
in:のなかにある。
on: に接している。on the ceiling といった場合、天井からあるものがぶら下がっているはずです。onを「上に」と訳すのは必ずしもただしくない。「・・に接して」が正しい。
at:は点的に存在することを表す。The meeting will start at 3:00.というとき、3時という時間は点として認識されているわけです。
だから時間の表現で、in September, on Wednedday, at 3:00 というが、その前置詞のあとに来る名詞は、inになるほど、広やかな概念でしょう。in the morning と一般的に言うのが、日時が特定された場合、on the morning of July 7 などとなるのは、概念が限定されてくるからではないか。

over:あるものがあるものに覆いかぶさるようにあるか、その真上にある。
above :あるものがあるものの上にある。必ずしも真上でない場合もある。
under:あるものがあるものの真下にある。接している場合もある。
below:あるものがあるものの下にある。真下でないこともある。

to:あるところの目的地をあらわす。そこへ到着することを前提としている。
for:ある方向を示している。そこには到着しない事だってある。
toward: これも方向を示す。

of:これは一番よく出てくる前置詞で、簡単なようで、実は、難しい。馬鹿にできない。
日本語で「の」という場合、いろいろの「の」がある。
①若い世代の教育:education of the young generation
②若い世代の過激な行動:a radical behavior of the young generation
①は、誰かが young geneartionをeducate するという概念をあらわす。
②は、young generationがradicalなbehavior をする遠いう概念である。
ofの次の名詞が、目的語になるか、主語になるかの差異がある。
7つくらい種別があった思う。これは研究に値する。

いずれにしろ、前置者は、私たちは、かなりアバウトに教わっているのです。その際たるものが、onを「 の上に」と一律に覚えているやり方でしょう。「  に接している」です。
前置詞を理解しないと正確な描写はできないと思います。文学作品などではこれがわからないと駄目なのではないでしょうか。逆に言えば、的確に前置詞が使えると、ニュアンスまで含め、いい文章が書けるでしょう。






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前置詞in,at,on について

2006年02月16日 12時31分56秒 | 前置詞
in the corner,at the corner,on the corner,この三つのニュアンスの差異がわかれば、その方はすばらしい。事物の位置関係を表現する上で、前置詞が果たす役割は無視できません。
(1)inは:
 筆者又は話者がinを使うときは、問題とする対象物が、ある一定の認識可能な面積の中 に、あるいは、ある範囲の中に、存在すると、筆者又は話者が認識していることを、示 唆しています。

これに対して、

(2)atは:
 筆者又は話者がatを使うときは、問題とする対象物が、ある点的なところに、存在する と、筆者又は話者が認識していることを、示唆しています。
 
 また、
(3)筆者又は話者がonを使うときは、問題とする対象物が、あるものに面的に接してい ると、筆者又は話者が認識していることを、示唆しています。
 
 以上が、原点としての理解です。
 ですから、時間的観念を表す、2005年に、夏に、9月に、朝に、というときには、
 in 2005,in summer,in September, in the morning といいます。前置者はinを使  う。atは使いません。
 それは、ある一年間だとか、夏だとか,月だとか、午前中の時間帯だとか、そういった ものを、一つの広がりのある面的な時間的空間と捉えているからです。それを点として 捉えていないことを意味します。

 一方、3時に、というときは、at thre, at 3 pm ,などといいます。inは使いませ  ん。
 それは、3時というその時間を時間軸の中で点的に捉えていることを意味します。
 この感覚を体得しなければいけないわけです。

  We arrived in Tokyo yesterday.
We arived at Tokyo yesterday.
と言います。どちらが正しいのかといえば、どちらもただしい。違いがあるのは、筆者又は話者の認識です。筆者又は話者がTokyo をある広がりのある空間として認識すれば、inになるでしょう。そのTokyo を点的な感じで認識すれば、at となるでしょう。どちらでもありえるわけです。ですが、一般的には、普通は大体in で捉える人、場合が、多いわけです。どちらも正しい、しかし、ニュアンスは違う。

onは接している基本的イメージですから、天井にAがついていれば、Aはon the ceiling と認識されます。だから赤いリボンが一本天井についていて垂れ下がっていれば、 I saw a red ribbon on a ceiling. といえるわけです。
だからある家がある川のそばに立っていると、
A house is on a river. といえるわけです。
もちろん、
A house is beside a river.
A house is by a river.
A house is near a river.
もあるでしょう。ニュアンスは違うでしょう。言葉とは、それぞれに魂があるから、違う言葉を使えば、ニュアンスの差異は出てくる。逆にいえば、そのニュアンスの差異がわかることが大事なのです。
前置詞は、重要である。私は最初、絵で勉強しました。次に、
「前置詞マスター教本」(石井隆之著、ベル出版)で勉強しました。
最初は絵本で勉強するのがいい。肉体的感覚で覚えることが、いいのです。

最初のin the corner,at the corner,on the corner,ですが、

こな感じです:

in the corner:囲いのある区間のある「隅」に・・・ある。

at the corner:道路や、通りの「角」のあたりに・・・ある。
 
on the corner:「角」にあってそこに接している漢字で・・・・ある。

一番いいのは絵で理解すべきです。この頃はその種の工夫がされた本が出ています。

(追伸)
onを時間的表現をよく使います。
1.On ariving at the door,she opened it soundlessly.
2.On July 6, we've got married.
3.On the morning of the third,they are going to go strawberrying.
( 三日の朝に、彼らはイチゴ狩りに行く予定だ)
 the morning だけだと、in the morning といいます。

上記の例で、1はわかるんです。2も頭に入っています。けれども、3はなぜかうまく理解できません。無理やり覚えこもうとするだけ、なるほどそうか、だからなのか、みたいな、気持ちのいい理解はできていません。
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前置詞of について

2006年02月15日 07時40分19秒 | 前置詞
前置詞をおさえると、俄然、自分の表現力が拡張されます。事物の関係、特に空間的位置関係、時間的位置関係を明らかにします。「場所」という観念がいかに英語表現で重要であるかは、「登場人物、その関係、場所」についてのartivcle で述べました。
で、前置詞一般について触れたいのですが、その前に前置詞の王様と呼ばれているof について触れたいと思います。(一番よく使われるので、王様と呼ばれている)
of はあまり位置関係には関係がありません。いわばもっと抽象的な事物の関係を規定します。

大体の人がわかっているのですが、ちょっと微妙なところがあります。そこを過ぎると、step up した感じになります。

気にしたいのは A of B のときの AとBの関係です。

所属の、所有の、主体の、目的の、同格の、部分の、of と言葉で整理できます。

以下に説明:
1.所属のof
The leg of tha table is broken.
 テーブルの脚
 テーブルの脚はテーブルに所属している。

2.所有のof
This is a painting of my uncle's.
おじさんが所有しているある一枚の絵。
おじさんが絵を所有している。
 
Betty is a close friend of mine.
ベティは私の親友。
 私が親友を所有している。

3.主体のof
 The love of the Japanese for nature is great.
日本人の自然に対する愛は絶大だ。
 the Japanese( 日本人)(S)が、愛する(love )(V)する。

I enjoyed the play of Shakespeare.
シェイクスピアの劇を楽しんだ。
 シェイクスピアが書いた劇。
  
  Bが行為の主体となっている。

4.目的のof
The writing of a letter is herat -warming.
手紙を書くことは心温まることだ。
 手紙(O)を書く(V)

 Bが行為の対象・目的語となっている。


5.同格のof
The name of Xgyy is a rarity in English.
Xgyyという名前は英語では珍しい。
 the name とXgyyは同格

6.部分のof
The three of the girls are gabby.
その女の子たちの中で3人は饒舌だ。
 3人は女の子たちの中の一部分

ほかにもありますが主なものは以上。

以上の中で意外と難しいのが、「3.主体のof 」「4.目的のof 」です。
実例を挙げます。

This plunge in poplular approval is believed to have been caused by a series of incidents ,including Livedoor's shady stock transactions and its suspected padding of earnings, the reinstatement of the import ban on U.S. beef,the falisification of earthquake resistance data for buildings,and widespread bid-riging.
The biggest blow came from the arrest of Takafumi Horie,....

この例文では
padding of earnings
reinstatement of the import ban
falisification of earthquake resistance data
arrest of Takafumi Horie
は、「4.目的のof 」です。A of Bで、Bが行為の対象となっている。
この種の例文をもう一つ。
Our school promotes discussions and the exchange of ideas.
(Our school promotes exchanging ideas.)

Iranian Foreign Minister Manouchehr Mottaki will vist Japan from Feb.27 to March 1 at the invitation of the Foreign Ministry, the ministry said Tuesday.

Our economy's fundamental strength comes from the ingenuity and hard work of our workers.

この例文では、
the invitation of the Foreign Ministry
hard work of our workers
は、「3.主体のof 」です。A of Bで、Bが行為の主体である。

この種の例文をもう一つ。
The prime minister had the support of most of the voters.
(Most of the voters supported the prime minister.)

私は以前この二つの間で、振り回されたことがあります。どちらか一つはおかしいのだろう。どちらが正しいのか?と思ったのです。どちらもただしわけです。二通りの使い方があることを知らなかったということです。

これを意識して使いこなせるようになると、きわめて便利です。言葉を編み出して行く、名詞を作るなどに際して、役立つわけです。
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