悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

短歌写真121 あらはれて

2006-04-02 08:10:00 | 短歌写真
2006-0402-yts121
あらはれて表にあれどたれひとり
なぞ詠はざる藪椿の葉    悠山人

○短歌写真、詠む。
○伝統文語詠、いつまで経っても難しい。近くの緑化見本園で。きのう午後。

□あらはれて をもてにあれど たれひとり
  なぞうたはざる やぶつばきのは

紫式部集014 宮中の

2006-04-02 07:00:00 | 紫式部集
2006-0402yms14
宮中の祓えに使う御幣かと
思わせぶりのいやな法師ね    悠山人

○紫式部集、詠む。
○略注=三月一日、賀茂川の辺りへ来ると、隣の牛車に髪もない法師が、御幣に似せた紙を頭に乗せているのを「憎みて」、と前書き。陰陽師博士気取りで、とんでもないわね。この歌の理解には、かなり詳しい注釈が要る。現代詠は、雰囲気を何となく伝えられるか。(なおBBS紫)

 ¶はらへどの(祓へ戸の)神=「大祓え(陰暦六月と十二月の末日に宮
 中で行われる祓え)のときに祭る神。」(旺文社版「古語辞典」) 瀬織
 津(せおりつ)姫、速秋津(はやあきつ)姫、気吹戸主(いぶきどぬし)、
 速佐須良(はやさすら)姫の四神のこと、と新潮版。
 
¶みてぐら(御幣)=ごへい、ぬさ(幣)。神への奉げもの。
 ¶うたて=(副詞)「うたた」から転じて、「ますます、ひどく、あやしく」(古
 語辞典)。

紫014:はらへどの かみのかざりの みてぐらに
      うたてもまがふ みみはさみかな
□悠014:きゅうちゅうの はらえにつかう ごへいかと

      おもわせぶりの いやなほうしね