2006-0409yms17
楽しげな大阪湾の水鳥に
あなたと暮らす夢をかさねる 悠山人
○紫式部集、詠む。
○略注=詞書は「津の国といふ所よりおこせたりける」。水際(みぎわ)に戯れている鳥たちを見ていると、しみじみと思うのよ、あなたと一緒に起居したいのに・・・でも、それが出来なくて悲しいわ。津(浜、港)の国は、大阪(難波)から兵庫(摂津)にかけて。
なお次の十八番歌との間に、「返し」とだけあって、歌がない。新潮版は「諸本に返歌が書かれていない。」とするが、あれだけ熱心な論を展開する平王クは、この点に全くふれない。不思議な感じがする。
¶おこ(遣)す=「こちらへ送ってくる。よこす。」(古語辞典) 念のために
現代語ではと、広辞苑をみると、見出し語のあとに「遣す・致す」とある
が、用例は拾遺和歌(雑春)と狂言(二人侍)だけ。
¶立ち居る=起ち居・起居する。生活する。
¶思はましかば=思えたらいいのになあ(だが実際は出来ない)。
□紫017:なにはがた むれたるとりの もろともに
たちゐるものと おもはましかば
□悠017:たのしげな おおさかわんの みずとりに
あなたとくらす ゆめをかさねる
2006-0409-yts125
清水へ祇園をよぎる桜月夜
こよひ逢ふ人みなうつくしき 晶子
○短歌写真、詠む。
○桜~清水~祇園。この連想の先に、必ず出没するのは、あのときの美少女。そのかみ、修学旅行での祇園の土産物店で、美少年?は、一瞬息が止まり、時間が止まった。・・・こちらは齢をかさねても、彼の人は乙女のままだ。
□きよみづへ ぎをんをよぎる さくらづきよ
こよひあふひと みなうつくしき
清水へ祇園をよぎる桜月夜
こよひ逢ふ人みなうつくしき 晶子
○短歌写真、詠む。
○桜~清水~祇園。この連想の先に、必ず出没するのは、あのときの美少女。そのかみ、修学旅行での祇園の土産物店で、美少年?は、一瞬息が止まり、時間が止まった。・・・こちらは齢をかさねても、彼の人は乙女のままだ。
□きよみづへ ぎをんをよぎる さくらづきよ
こよひあふひと みなうつくしき