悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

紫式部集024 老津島の

2006-04-21 07:55:00 | 紫式部集
2006-0421-yms024
老津島の神も子らをいさめたか
子どもの声も浜も静かね   悠山人

○紫式部集、詠む。
○略注=琵琶湖。奥津(おいつ)島の州崎(砂浜が湖中へ突き出たところ)で、近所の子どもたちが賑やかに笑い興じている。でも、ふっと静かになった。おや、波のざわめきも凪いだわ。須佐之男さまのお叱りがあったのかしら。
 ¶おいつ島=新潮版注は、延喜式の「奥津嶋神社」、現在の近江八幡
 市「大島奥津島神社」か、とする。地図で確認すると、いまは湖の西岸
 で地続きである。「おい」(老い)「わらはべ」(子ども)に掛ける。平王ク
 は「老津島」表記。

紫024:おいつしま しまもるかみや いさむらむ
      なみもさはがぬ わらはべのうら
□悠024:おいつしまの かみもこらを いさめたか

      こえもしないし はまもしずかね

短歌写真136 つかの間の

2006-04-21 06:44:00 | 短歌写真
2006-0421-yts136
つかの間の西日に映えて姫沙羅の
芽吹きかがやきいのちかがよふ   悠山人

○短歌写真、詠む。
○きのうは春の嵐。前日の平地の雨が、自宅から見る富士山には雪。夕陽にきらきらする樹の芽をいとおしんで、カメラを出す
。詠む。新芽も字体も西日(いりひ)にあかくなった。
□つかのまの にしびにはえて ひめしゃらの
  めぶきかがやき いのちかがよふ


紫式部集023 慣れている

2006-04-20 04:05:00 | 紫式部集

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慣れているあなたたちにも分かるわね
塩津の道は辛い世のみち   悠山人

○紫式部集、詠む。
○略注=詞書には、塩津山の道を越えるとき、慣れているはずの輿舁き(こしかき)たちが、「なほからき道なりや」と話し合うのを聞いて、と。塩の地名に辛(から)し、世間の辛(つら)しをかける。
 ¶塩津山=琵琶湖北岸(塩津)から北陸敦賀へ抜ける山道。この三文
 字は万葉集に、笠金村(かさのかなむら)の詞書、短歌各1で登場す
 る。短歌は「塩津山うち越え行けば我が乗れる馬ぞ爪づく家恋ふらし
 も」(3-365)。なお以後、万葉集の引用は講文版(講談社文庫、中西
 進訳注、全5巻)による。

紫023:しりぬらむ ゆききにならす しほつやま
      よにふるみちは からきものぞと
□悠023:なれている あなたたちにも わかるわね

      しおつのみちは つらいよのみち
*now streaming : Artist=ALBINONI | Track=Camden oboe - Albinoni - Concerto in d op.9 no. 2*
 http://65.19.173.132:4086


image064 アカンサス

2006-04-20 04:00:00 | images
2006-0420-yim064
title : Acanthus molli
yyyy/mm : 2006/04
notes : ブルーベリー・・・と名札にあったのだが? 実はアカンサス(翌日訂正)。先日、花庭園で。
☆このごろ、毎日どこからか、鶯が朝の挨拶を丁寧にしてくれる。穀雨。☆

image063 黄ヴァイオラ

2006-04-20 03:30:00 | images
2006-0420-yim063
title : viola jaune-collage
yyyy/mm : 2006/04
notes : ヴァイオラ(英語風読み。通用はビオラ)とパンジー(英語風読み。フランス語由来)の関係について、何となく釈然としていなかったので、この機会に少し調べてみた。参照したHPは La Viola Cornuta(現在57名が参照中、と出ていた。下記URL)。真夜中、辞書なしなので、眺めたという程度だが、それでも一時間以上頭をひねったり、楽しんだり。結論は、かなり複雑な様相、としておく。花径2インチ、5センチほどを境にして、大きいのがP,小さいのがVという「常識」にもどる。実写(一部を円内に残す)にかなり手を加えたので、コラージュと記す。蛇足。そのHPの最上部に、ヴァイオラ最新情報(英語)などとあったので、クリックしたら、ずら~っと楽器の写真と値段が並んでいた! ということは「ヴィオゥラ」と読まなければならなかったわけだ。
 同じ綴りでも、花は「ヴァイオ(ゥ)ラ」、楽器は「ヴィオゥラ」。念のため。
 http://www.tadine.ca/fleurs/viola/viola.shtml

紫式部集022 夕立ちに

2006-04-19 07:35:00 | 紫式部集

2006-0419-yms022
夕立ちに浮かべた舟がゆら揺れて
よぎる不安も見透かされそう   悠山人

○紫式部集、詠む。
○略注=空が曇って稲妻が光る、と詞書
。小舟で湖面(琵琶湖)に出たはいいけれど、今にも夕立になりそう。この波立ちの様子、私の心の中と同じだわ。元歌では、夕立ち直前の設定である。新潮版にはないが、平王クを参考に、舟の揺れと心の揺れを懸けてみた。
紫022:かきくもり ゆふだつなみの あらければ
      うきたるふねぞ しづこころなき
□悠022:ゆうだちに うかべたふねが ゆらゆれて

      よぎるふあんも みすかされそう
*now streaming : Artist=liszt/sonata in b minor | Track=stretta quasi presto*
 http://206.51.237.99:10050