悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

短歌写真130 大島の-晶子

2006-04-13 05:25:00 | 短歌写真
2006-0413-yts130
大島の波浮の桜の花白く
松にまじれば山梨に似る   晶子

○短歌写真、詠む。
○晶子は夫鉄幹と各地を旅した。自写の桜に波浮港(借用)を合わせた。
□おほしまの はぶのさくらの はなしろく
  まつにまじれば やまなしににる
*now streaming : Artist= Egon Wellesz / Gottfried Rabl|Track= Symphony No. 5*
 http://69.28.128.148:80/stream/radioio_classical_free_hi

短歌写真129 親しきは

2006-04-12 12:00:00 | 短歌写真

2006-0412-yts129
親しきは深き底より燃えあがる
紅き薔薇こそ已まざりけれと   悠山人

○短歌写真、詠む。
○与謝野晶子の長詩「薔薇の歌」の一部(下記)から、短歌にした(擬似本歌取り)。紅薔薇は、白桜院の激しい情念の象徴である。字体は晩年の染井吉野の色にした。
  (前略)
  
此處に
  われに親しきは、
  肉身の深き底より
  已むに已まれず
  燃えあがる熱情の
  其れにひとしき紅き薔薇、
  (後略)
□したしきは ふかきそこより もえあがる
  あかきばらこそ やまざりけれと
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紫式部集018 会いたいと

2006-04-11 06:00:00 | 紫式部集

2006-0411yms18
会いたいと思う気持ちは松浦の
空から神もご覧承知よ   悠山人

○紫式部集、詠む。
○略注=筑紫(つくし=九州)の肥前(佐賀県)からの便りを、遥か遠くの越前(福井県。
国府の武生市)で読む、と前書き。会いたいなあって気持ち、そちらの鏡の神さまにかけて、強く誓っているわね。
 ¶松浦(まつら)=佐賀県唐津市から松浦(まつうら)市が舞台。鏡という
 地名も神社も現存。地名に「待つ」を掛ける。

紫018:あひみむと おもふこころは まつらなる
      かがみのかみや そらにみるらむ
□悠018:あいたいと おもうきもちは まつうらの

      そらからかみも ごらんしょうちよ
*now streaming : Artist=Walton Latham-koenig / Track=Sonata For String Orchestra*
 http://69.28.128.148:80/stream/radioio_classical_free_hi


短歌写真128 ひととせを

2006-04-11 05:50:00 | 短歌写真
2006-0411-yts128
ひととせを待ちてせわしく咲きたれど
なぬかなぬかの花のまつりか   悠山人

○短歌写真、詠む。
○はかなくも はなやかな さくらばなも はや はてのとき。祭りは祀り。思い思いに 「おもひおもはれしひと」へ 思いを馳せたか。
□ひととせを まちてせわしく さきたれど
  なぬかなぬかの はなのまつりか
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短歌写真127 わが恋の-義光

2006-04-11 05:45:00 | 短歌写真
2006-0411-yts127
わが恋のごとく悲しやさくら貝
片ひらのみのさみしくありて   義光

○短歌写真、詠む。
○連想歌(つらなりおもひうた)。鈴木義光は、のちの八洲秀章。先日撮影の実写を、挽歌として処理した。
□わがこひの ごとくかなしや さくらがひ
  かたひらのみの さみしくありて

短歌写真126 甲斐が嶺を-古今集

2006-04-10 06:00:00 | 短歌写真
2006-0410-yts125
甲斐が嶺を嶺越し山越し吹く風を
人にもがもや言伝てやらむ   古今和歌集

○短歌写真、詠む。
○古今和歌集1098。詠み人知らず。中央道一宮を下りると、間もなく笛吹市立公園。写真の①は甲斐駒ガ岳、②北岳、③間ノ岳、④農鳥岳。公園で、きのう撮影。
□かひがねを ねこしやまこし ふくかぜを
  ひとにもがもや ことづてやらむ
*now streaming : Artist-Paul Wood /Track- Nickle Pie*
 http://64.246.48.52:8000
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image050 桃花、咲く

2006-04-10 05:55:00 | images
title : Japanese peach blossom
yyyy/mm : 2006/04
notes : もうこんなに咲いていた。日本一の桃の生産量を自負する旧一宮町(現笛吹市)で、きのう。品川、熊谷、横浜、大宮、とちぎ、・・・10台数えても地元車が1台もなし。風ありて、熟年登山者の遭難死相次ぎしと夜知る。

紫式部集017 楽しげな

2006-04-09 05:30:00 | 紫式部集

2006-0409yms17
楽しげな大阪湾の水鳥に
あなたと暮らす夢をかさねる   悠山人

○紫式部集、詠む。
○略注=詞書は「津の国といふ所よりおこせたりける」。水際(みぎわ)に戯れている鳥たちを見ていると、しみじみと思うのよ、あなたと一緒に起居したいのに・・・でも、それが出来なくて悲しいわ。津(浜、港)の国は、大阪(難波)から兵庫(摂津)にかけて。
 なお次の十八番歌との間に、「返し」とだけあって、歌がない。新潮版は「諸本に返歌が書かれていない。」とするが、あれだけ熱心な論を展開する平王クは、この点に全くふれない。不思議な感じがする。

 ¶おこ(遣)す=「こちらへ送ってくる。よこす。」(古語辞典) 念のために
 現代語ではと、広辞苑をみると、見出し語のあとに「遣す・致す」とある
 が、用例は拾遺和歌(雑春)と狂言(二人侍)だけ。
 ¶立ち居る=起ち居・起居する。生活する。
 ¶思はましかば=思えたらいいのになあ(だが実際は出来ない)。

紫017:なにはがた むれたるとりの もろともに
      たちゐるものと おもはましかば
□悠017:たのしげな おおさかわんの みずとりに

      あなたとくらす ゆめをかさねる


短歌写真125 清水へ-晶子

2006-04-09 05:25:00 | 短歌写真
2006-0409-yts125
清水へ祇園をよぎる桜月夜
こよひ逢ふ人みなうつくしき    晶子

○短歌写真、詠む。
○桜~清水~祇園。この連想の先に、必ず出没するのは、あのときの美少女。そのかみ、修学旅行での祇園の土産物店で、美少年?は、一瞬息が止まり、時間が止まった。・・・こちらは齢をかさねても、彼の人は乙女のままだ。
□きよみづへ ぎをんをよぎる さくらづきよ
  こよひあふひと みなうつくしき