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まほろ界隈逍遥生々流転日乗記

小惑星探査機「はやぶさ」打ち上げ10周年・帰還3周年とユーミン「VOYARER」

2013年06月17日 | 日記
 小惑星「イトカワ」探査機の「はやぶさ」打ち上げ10周年にちなんでJAXA宇宙科学研究所がある地元相模原で開催された一線の研究者による連続講演会にゆく。会場が相模大野駅すぐの「市民・大学交流センター/ユニコムプラザさがみはら」で、3月に新規オープンした新しい公共施設にふさわしい企画に違いない。
 登壇のふたりは若手・中堅といった年代、いずれも東大・京大卒の秀才に違いない研究者、とまず思ってしまうところが平凡な人間の浅はかなところ。実際のお二人はそれぞれの専門領域についてどみなくかつわかりやすく語っていたが、極めた研究を仕事とするものの真摯さを垣間見たきがする。その点は、優れたアスリートたちと同様の印象だ。
 後半のイオンエンジン開発担当研究者の國中均氏の話が興味深かった。「衛星」と「宇宙船」との違い、イオンエンジンと蛍光管の原理との相似点の解説、4基搭載のエンジンが3基まで故障した後のドラマチックなエピソードなど、おそらく映画化された「はやぶさ」のシナリオの多くは、氏を中心に担当され経験した範疇に拠っていたのではないかという気がする。
 話を聞く中で、ふとユーミンの「VOYAGER」(東宝映画「さよならジュピター」主題歌)を思い出した。今から30年くらい前、まだ大学生だったか卒業したすぐかの映画ではなかろうか。ふとシングル盤を確認したら1984年、いまから29年前のクレジットがプレスされていたからまさしうそうだ。カップリングは、これも好きな「青い船で」。ともにメロディーは鮮明に浮かぶし、なによりも詩の世界に共鳴した覚えがある。

  「青い船で」 松谷任由美

  私たちを乗せた船は東へと漕いでゆく
  朝焼けを 夕映えを 果てしなく追いかけて
  
  月をよぎる雲にの色も 波のしぶきさえも
  二度と同じ姿はない 永遠の万華鏡
  
  私たちを乗せた星は涼しげに輝いて
  木星を 金星を 導いてゆくように

  同じ時を旅している
  たくさんの人の中に
  なぜかとても ああなつかしい あなたがいてよかった

  恐れずに生きてゆける
  彗星のように燃え尽きたい

  遠い海を旅してゆく小さな船の上に
  もっと遠い夢をみている
  あなたがいてよかった
  なぜかとても ああなつかしい
  あなたがいてよかった