ここのところ一気に春めいてきて、マンション中庭にあるケヤキが日々芽吹き出し、その新緑の変化振りをみているだけで生命の息吹を感じる今日この頃。やがて四月下旬くらいになると、やさしい黄緑色のやわらかな生まれたての葉っぱが樹木全体に拡がり清々しい気分になり、陽春の青空に映えてくるだろう。我が家のベランダからは、その様子が毎日ライブで望むことができる、なんという贅沢!
今朝のまほろ周辺は少し肌寒い気候だったけれども、街中を車で駅まで走りぬける途中、街路樹の花ミズキがいつの間にか花開いていることに目を奪われた。ホワイトとピンクのがく弁が雨に濡れて鮮やかだ。ソメイヨシノが散ってしまった後にまったく突然、という感じで不意をつかれたような気がする。花ミズキはここのマンション内にも植栽されていて、そう思ってみると確かにしっかりと花をつけていて、灯台下暗しとはこのこと!
花ミズキといえば思い出すのが、東京北青山の洋菓子店ヨックモック本店にある、西洋花ミズキ。コの字型の建物に囲まれた中庭にあるよく手入れされた紅白ミズキを喫茶室から眺めながら談笑するのが憧れで、それがガールフレンドと実現したときに、なんだか自分たちが“都会人”の仲間入りをしたようなとても高揚した気分になったものだ。いまから思うとまったくの赤面もの!だけれども、お菓子のシガールを食べるたびにその感覚がよみがえる。
ところでまほろ周辺の女子大といったら相模女子大学のことを指す。相模大野駅周辺が随分と都市化が進んだためか、駅から徒歩15分ほどの創立114年を迎えるやや地味な印象だった老舗女子大学の存在もかなりソフイストケイトされた印象がある。ここのキャンパスは、終戦まで陸軍通信学校敷地であってそれらの遺構がいまも残る。くわえて戦後から建てられた校舎群は、コンクリート打放しにガラズ張りの典型的モダン建築の百周年記念館マーガレット館まで、建築変遷の実物を見る教科書のようで楽しい。特に好きなのが大教室と学生用サロンのある3・4号館、ここだけが北欧風の白壁低層の屋根の連なりと内装に木の桟が使用されている建築で、独特の雰囲気はアルヴォ・アアルトにも通じる落ち着いた印象だ。
このキャンパスはまたこの季節、かくれた花の名所であり梅に始まり、桃花、数種の桜と見事な花のオンパレードが続く。今は枝垂桜が終わって、牡丹桜がピンクの雪のように咲き誇っているのが正門通りからも望める。文字通り「女の花園」であって、この言葉がこれほど相応しい光景は近隣ではちょっと知らない。
その敷地のもっとも奥に、通称“女子大学百年サクラ”と呼ばれる通信学校時代からのヨメイヨシノの大木が見事な枝ぶりを拡げている。その周辺にも数本の大きな山桜?がこころもち?清楚に咲き誇っていて別世界のようなのだけれども、大学敷地の最も奥に位置することもあり、その姿を実際に愛でることのできる人は少ない。在校女子大生でもその存在は意外と知られていないようで、訪れた日は何人かの女子高生が記念写真を撮っていた。
サクラだよりの最後に、かつては戦争の行く末を見つめ、戦後60年は女子大生エッセンス?を吸って長生きしてきた数奇で艶やかな百年桜の情景をアップしておこうっと。
今朝のまほろ周辺は少し肌寒い気候だったけれども、街中を車で駅まで走りぬける途中、街路樹の花ミズキがいつの間にか花開いていることに目を奪われた。ホワイトとピンクのがく弁が雨に濡れて鮮やかだ。ソメイヨシノが散ってしまった後にまったく突然、という感じで不意をつかれたような気がする。花ミズキはここのマンション内にも植栽されていて、そう思ってみると確かにしっかりと花をつけていて、灯台下暗しとはこのこと!
花ミズキといえば思い出すのが、東京北青山の洋菓子店ヨックモック本店にある、西洋花ミズキ。コの字型の建物に囲まれた中庭にあるよく手入れされた紅白ミズキを喫茶室から眺めながら談笑するのが憧れで、それがガールフレンドと実現したときに、なんだか自分たちが“都会人”の仲間入りをしたようなとても高揚した気分になったものだ。いまから思うとまったくの赤面もの!だけれども、お菓子のシガールを食べるたびにその感覚がよみがえる。
ところでまほろ周辺の女子大といったら相模女子大学のことを指す。相模大野駅周辺が随分と都市化が進んだためか、駅から徒歩15分ほどの創立114年を迎えるやや地味な印象だった老舗女子大学の存在もかなりソフイストケイトされた印象がある。ここのキャンパスは、終戦まで陸軍通信学校敷地であってそれらの遺構がいまも残る。くわえて戦後から建てられた校舎群は、コンクリート打放しにガラズ張りの典型的モダン建築の百周年記念館マーガレット館まで、建築変遷の実物を見る教科書のようで楽しい。特に好きなのが大教室と学生用サロンのある3・4号館、ここだけが北欧風の白壁低層の屋根の連なりと内装に木の桟が使用されている建築で、独特の雰囲気はアルヴォ・アアルトにも通じる落ち着いた印象だ。
このキャンパスはまたこの季節、かくれた花の名所であり梅に始まり、桃花、数種の桜と見事な花のオンパレードが続く。今は枝垂桜が終わって、牡丹桜がピンクの雪のように咲き誇っているのが正門通りからも望める。文字通り「女の花園」であって、この言葉がこれほど相応しい光景は近隣ではちょっと知らない。
その敷地のもっとも奥に、通称“女子大学百年サクラ”と呼ばれる通信学校時代からのヨメイヨシノの大木が見事な枝ぶりを拡げている。その周辺にも数本の大きな山桜?がこころもち?清楚に咲き誇っていて別世界のようなのだけれども、大学敷地の最も奥に位置することもあり、その姿を実際に愛でることのできる人は少ない。在校女子大生でもその存在は意外と知られていないようで、訪れた日は何人かの女子高生が記念写真を撮っていた。
サクラだよりの最後に、かつては戦争の行く末を見つめ、戦後60年は女子大生エッセンス?を吸って長生きしてきた数奇で艶やかな百年桜の情景をアップしておこうっと。