せめて立候補者の名前を覚えるために
一ヶ月時間を下さい!
函館で初めての女性市議会議員「川崎ヤエ氏」の議会への嘆願であったそうです。
「でもねー・・・すぐにこれは却下されたのですよ。悔しかったね。昔はね(戦後すぐ)農村や漁村で仕事に忙しい女性たちは、文字が読めない人も多くいました。だから婦人に選挙権が与えられても誰が誰だかわからなくて投票する女性も多くいました。
また、悪い人がいてねー・・・あんた誰に入れるんだい?アーこの人ならこの字だよ!と投票所の入り口で親切を装って、不正をさせるんだよ。ご婦人達は字が書けないことが恥ずかしいので、ご親切に有難うございますと言いながら自分達は自分の投票したい人に投票が出来なかったのですよ。
日本中がそうでしたね。
だから女性に一ヶ月だけでも、立候補者の名前と、氏名が書けるように勉強をさせたい。だから議会に私はお願いしたのですよ。」ヤエ
日本の歴史に燦然と輝く「婦人参政権」明治時代から、男性の議会で否決されていた「婦人参政権」
これは日本の女性たちが投票所に向う光景の史実であります。
「婦人参政権」を手にした日本中の女性たちと、それを見る男性達の複雑な戸惑い。
(世界中の国々でも多かれ少なかれこのようなことから女性の選挙権の歴史は始まっていたのかも知れません。
イラクも昨年女性に初めて選挙権が与えられたそうです。
あのアメリカでさえも日本より25年早く施行されたというのですから。)
格差社会と言われる「今日」
川崎ヤエ氏が函館の市政に足を踏み入れた、昭和22年。
私は、ちょっと考えます。
昭和21年敗戦
戦争で命を落とした人・・・無事に帰ってきた人
お金持ちと・・・貧乏人
小学校もろくにいけなかった人・・・大学を出れた人
浮浪者がいて・・・赤線(女性の人身売買)があって
戦争で大もうけした会社・・・失業者で溢れていた闇市。
格差社会って何でしょう?
『日本のご高齢の方々に笑われそうですね。』
川崎ヤエ氏が「道南の女性の地位向上」に半生をかけた
政治家としての
第一のテーマ
それは
「野良仕事の手をちょっと休めて一日30分でいいですから、本を読んでください!!!
字の書けない方は、せめて自分の名前を書けるようになりましょう!!」
道南の郡部へ・・・荷馬車の後ろに「ちょこん」と乗って、彼女は
ご婦人達に呼びかけ続けたのです!!
「一日30分だけでいいですから・・・本を!!!」
「でも、楽しかったよ・・・いい天気の時はね(笑)」ヤエ
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