イスラエル軍、ハマス内務相を殺害 空爆で
【カイロ=安部健太郎】パレスチナ自治区ガザで戦闘を続けているイスラエル軍は15日、イスラム原理主義組織ハマスの有力幹部のシアム内務相を空爆で殺害した。同時に軍事部門の幹部なども死亡しており、ハマス側は戦闘の指揮系統が混乱する可能性がある。
シアム氏は約1万3000人とされるハマス警察・治安部隊のトップ。対イスラエル闘争を主張する強硬派で、在シリアの在外指導部との関係が深い。イスラエル軍はガザ市にあるシアム氏の兄弟宅を空爆。イスラエルメディアによると、同国の国内治安機関シンベトが所在情報をつかんだという。
イスラエル軍は15日にガザ市南東部など市街地へも侵攻、戦車などが激しく砲撃を加えた。空爆も続いており、中東の衛星テレビ局アルジャズィーラによると先月の空爆開始後のパレスチナ人の死亡者は1100人を超えた。(14:01)