米グーグル:米政府「懸念」来週にも伝達へ 中国に説明を要求
【ワシントン草野和彦】インターネット検索エンジン最大手の米グーグルが中国国内でサイバー攻撃を受けたとされる問題で、クローリー米国務次官補(広報担当)は15日、来週初めにも中国側に公式に懸念を伝え、説明を求めることを明らかにした。中国との関係を深める一方で、人権問題を「棚上げ」しているとの批判もあるオバマ政権だが、「言論の自由」を巡り、中国に毅然(きぜん)とした態度を取ることができるかが注目されている。
国務次官補は「どのようにして(サイバー攻撃が)起きたか、今後どう対処するのかについて説明を求める」と語った。国務省高官によると、この問題を巡って14日にシアー副次官補(東アジア・太平洋担当)が中国大使館側と議論したが、回答はなかったという。