共同文書要旨=日米安保改定50年
日米の外務・防衛担当閣僚が19日に発表した、日米安全保障条約50周年に関する共同文書の要旨は以下の通り。
日米安保条約署名50周年に当たり、日米の外務、防衛担当閣僚は日米同盟が両国の安全と繁栄とともに、地域の平和と安定の確保にも不可欠な役割を果たしていることを確認する。
アジア太平洋地域において不確実性、不安定性は依然として存在しており、国際社会全体でもテロ、大量破壊兵器の拡散といった新たな脅威が生じている。日米安保体制は引き続き日本の安全と、アジア太平洋地域の平和と安定を維持するため不可欠な役割を果たしていく。沖縄を含む地元の基地負担を軽減し、変化する安全保障環境の中で米軍の適切な駐留を含む抑止力を維持する努力を支持し、同盟が引き続き地域の安定の礎石であり続けることを確保する。
日米は北朝鮮の核、ミサイル計画による脅威に対処し人道上の問題に取り組むため緊密に協力し、6カ国協議を含むさまざまな国際的な場を通じて日米のパートナーの国とも協力している。中国が国際場裏で責任ある建設的な役割を果たすことを歓迎し、中国との協力関係を発展させるため努力する。
日米は必要な抑止力を維持しつつ、大量破壊兵器の拡散を防止し、核兵器のない世界の平和と安全を追求する努力を強化。国際テロに対する闘いで緊密に協力することも決意する。
さらに揺るぎない同盟を築き、21世紀の変化する環境にふさわしいものにすることを改めて決意。このため幅広い分野における日米安保協力をさらに推進し、深化するために行っている対話を強化する。(2010/01/19-16:27)