釜山太宗台。
まだ、夏前と言うのに、蒸し暑い毎日ですね。
食欲も細るばかりですが、素麺ばかりでは、本格的な夏が来る前に、バテてしまいそうです。
たまには、うな丼でも食べて、暑い夏に備えたいものです。
こんな時、韓国人達が食べるものは、もちろん、あれですね。
サムゲタン。
ところで、タイトルをご覧ください。
ヤグル モグダ。(薬を食べる。)
そうです。韓国では、薬を飲むではなく、薬を食べると言うのです。
体質の弱い所を補い、健康を保つ食べ物を、補薬(ポヤク)と言います。
韓国人は、病気でなくても、良く、韓薬局へ行って、補薬を処方して貰って食べています。
代表的な補薬「サムゲタン」は、ケーソン(開城)が都のころ、王様が、補薬としてたべていた
料理に始まると言われます。
サムゲタンは、代表的な夏バテ防止の補薬であり、強壮薬でもありました。
サムゲタンは、本来、料理では無く、薬であったわけですね。
夏バテ防止の滋養強壮薬には、サムゲタンの他に、補身湯(ポシンタン)、チュオッタン
(ドジョウのすり身スープ)、ユッケジャン(辛い牛肉、野菜のスープ)などもあります。
また、黒ヤギ(フギョムソ)の肉を、甘く煮詰めて固めた飴が、虚弱体質の人に効果があると
言われて、女性を中心に、良く用いられております。
これらの補薬は、どれも、熱いものばかりですね。
暑いときに、熱いものを沢山食べて大汗をかく、サウナの様に、新陳代謝をよくして、健康を
保つ、イヨルチヨル(以熱治熱)、これが、韓国流の夏の乗り切り方です。
さあ、皆さん、今年は、補薬を沢山食べて、暑い夏を乗り切りましょう。