シージャンと言えば、韓国人たちには、なくてはならない存在である。
一日の食材の調達に、家庭の主婦たちは、シージャンに行って目を光らせる。
いかに、新鮮で美味しい食材を、安く調達するかが、主婦たちの腕の見せどころである。
シージャンは、裏通りの道端、公園の脇など、街中の至るところで開かれている。
日本の様な、日にちを決めた何々市ではなくて、常設である。
シージャンに行かなくても、近所の店屋でも良い。
韓国には、昔の日本の様な、八百屋、魚屋、乾物屋、肉屋の様な個人商店も、まだ、幅をきか
せている。
主婦たちは、こうした店もこまめに回って、節約につとめている。
しかしながら、時勢と言うものであろうか、大型スーパー、コンビニが、次第に勢力を伸ばしてき
て、一般の小売商店はやりにくくなっているようだ。
廃休業が相次いでいると聞く。
政府も、時代の流れと見て、あえて、救済はしていない。
成り行き任せである。
シージャンは、韓国の文化であり、無くす訳にはいかない。
政府は、大きく、有名なところに、集約するように指導している。
道路脇とか、裏通りの様な、衛生面でも、問題のありそうなシージャンは、次第に姿を消していく
ようだ。
道端に軽トラックを違法駐車して、すぐに商売を始める。
毎日ここが仕事場である。
派出所がすぐそこにあるが気にしない。
警察も、見て見ぬふりをしている。
別に癒着している訳では無い。
大して交通の邪魔にならないと見ているのであろう。
こうしたところは、合理的で、大まかである。
商売が順調にいけば、いつかは、店を借りたり、自分の店を持ったりして独立する夢をもちなが
ら、彼らは、日々、商売に励むのである。
こちらは、上手く行った例である。
自分の店を構えている。
株式会社ファゴクスーパー、ファゴクポンドンシジャン。
mcnjがワンルームマンションを構えていた街である。
こうした総合的なシージャンに、政府は重点的に支援をしている。
今回mcnjが調達してきたものも、いろいろである。
↑ダシダ。だしの元。
故郷の味と書いてある。
↑コチュジャン。甘辛味噌。
韓国料理の基本調味料。
煮物の味付けや、野菜にそのままつけて食べても美味しい。
↑トルキム。岩海苔。
味付け海苔である。
↑コチュカル。粉唐辛子。
キムチ造りにはかかせない。
↑伝統的民族茶。
他に、唐麺、コンテ(干鱈)など。
干鱈は、細かくほぐして、だしを取りそのまま食べる。わかめを入れて、わかめスープにしても美
味しい。