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韓国の散歩道 非常訓練と予備役

2014-08-28 00:29:00 | 国際・政治

明洞から南大門の方向へ向かっている時であった。

突然、サイレンが鳴ったと思ったら、自動車が一斉にストップして、パトカーのサイレンが聞こえ

始めた。

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1950年6月25日、朝鮮戦争が勃発する。↓

3年以上の内戦状態の後、1953年7月27日、休戦協定が発効し、休戦を維持したまま、現在

に至る。

国連軍(と言っても、大半は米軍)と、北朝鮮の戦争は、いまだに終結していない。

韓国は、国連軍の後方部隊として、常に戦力を維持していなければならない状態にある。

兵役を終了した国民は、一定期間、有事に備えて、予備軍として配属され、いつでも戦争に参

加しなければならない。

このため、一定期間ごとに訓練される。

会社員でも、自営業でも、皆、同じである。

訓練の、通知が来ると、会社や仕事を休んで、郊外の地域で、実践を想定して歩き回る。

実弾を撃つようなことはしない。

彼らは、軍隊で銃の取り扱いは、よく訓練されている。手慣れたものである。

予備役を終了した国民も、政府が決めた日には、一斉訓練が行われる。

あらかじめ通知されて、混乱を防いでいるが。

決められた時間にサイレンが鳴らされて訓練が始まる。

訓練と言っても、動き回る様なことはしない。車は、路上に一斉に停車して待機する。

通行人も、路側で待機しなければならない。

表向きは、商売も一時中断である。(実際は大目に見てもらって、商売は続けられるが。)

会社や工場でも、表向きは、仕事を中断して、待機しなければならない。

笑い話のような話であるが、訓練の最高責任者が、訓練の日時を失念し、その時間に、昼飯を

食いながら、焼酎を飲んでいたことが発覚し、政府から、きつくお灸をすえられたそうである。

もう、30年も前であるが、仕事で韓国内の高速道路を移動中に、急にバスが止まった。

上空には、飛行機が旋回している。

これは、突然行われた訓練であった。

乗客は、すぐ外に出て、路側に臥せの姿勢をとらされる。

もちろん、外国人のmcnjも例外では無い。

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mcnjは、訓練のことは、すっかり忘れていた。

なんで車が動かないのだろうと思いながら、南大門の写真を撮って回った。

後で、友人に聞いたら、あの日は、ソウルで訓練があったとのことであった。

そういえば、周りに、警官や、兵隊の様なものがいたような気がする。

訓練中に、カメラをぶら下げて、ウロウロしているmcnjは、きっと、日本から来た観光客と判断さ

れて、大目に見てくれていたのだろう。

訓練は、15分程で終了し、車は動きはじめ、街は、元に戻った。

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