ロレックス オイスターパーペチュアル デイ・デイトの風防ガラス割れ修復
風防ガラスが欠けてしまって、時計屋さんに持ち込んだら「修理できない。」と言われたそうです。それを「何とかならないか。」と、相談された次第です。
ロレックスの代理店に持ち込めば、風防ガラスを取り換えということになると思うのですが、多分・・・想像ですが・・・目の玉が飛び出る!程の修理代を請求されると思います。
文字盤のベースは白蝶貝で、時刻マークにはダイヤが埋め込まれています。やっぱり美しく魅力的な時計です。
私は腕時計も趣味で集めていますが、いわゆる高額なブランド物には興味がありません。デザイン的に気に入ったもの、単純に欲しくなったものを蒐集しています。
そういう意味でロレックスには全く興味はなかったのですが、しかしそんな私でも、この時計を見ていると非常な高額にも拘わらず多くの需要があるというのが、分かる気がします。品格、貴賓があります。これなら一本くらい持っててもイイかな・・・でもお高くて、目の玉が飛び出てしまうかも。
ベルトもしっかりと削り出されていてイイですねぇ。尾錠にはロレックスのマーク、クラウンのペンダントが付いています。
1時の箇所の風防ガラスが、エッジに何か強い衝撃を受けて、欠けてしまっています。内側に貝殻状のひび、”はま欠け”を起こしてます。でも内部に欠片はないようなので、ひびだけが入ったようです。
さて、どうしましょうか・・・
ー 修復計画 ー
風防ガラスの径を測って同じサイズのサファイアガラスを探して、取り換えてしまうのが一番良い方法ですが、3時の箇所にある日付カレンダーをレンズで拡大して見れる特殊な風防なので入手は困難でしょう。
見た目の傷跡は残りますが、ガラスの欠けた部分をクリアーな充填剤を使って補修することにします。
① まずは、カメラのレンズを貼りつけるバルサムを溶剤で溶いて、浸透性を強くして欠けて傷の入った面に塗ります。これで傷表面の光の乱反射を防ぎ、透明感を出します。
② 二つの液を混ぜる充填剤で、欠けて欠落したガラス部分を埋めて形を整えます。
③ 固まったら、カッターと彫刻刀で整えて、コンパウンドで研磨して仕上げます。
というイメージなのですが、さて、どうなりますか・・・
ー 補修作業の実行 ー
① バルサムが無かったので代わりに、ニトロセルロースと合成樹脂(アクリル)のクリアーラッカーを使いました。浸透性があり、割れたガラスの表面を滑らかにコーティングしてくれました。
左がクリアーラッカーです。本来、非鉄金属の下塗り用です。
右は、透明なマニキュワです。これもガラスなどの接着剤兼充填剤として使えます。ただし耐久性があまりありませんので、大きな箇所には使えません。小さな傷など、ちょっとした補修用です。
② 二つの液を混ぜるタイプの接着剤、収縮が少ない充填剤にも使えるタイプ、を使おうかと思ったのですが、欠けて欠落している部分があまりないので、これは結局に使いませんでした。①のクリアーラッカーでほとんど隙間は充填できました。
③ ラッカーが乾いたら、カッターで余分な盛り上がりを削って完了!
上から見ると目立たなくなりましたが、横から見ると割れた面が目立ちます。
まだ光に反射して傷が見えますが、補修前と比べればまあまあそれなりに仕上がったと思います。
いかがでしょうか?
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