フォト&クラフト工房Gorou's (写真、カメラ、万年筆、腕時計、etc.)

写真、特に沖縄の・・・ カメラ、万年筆、腕時計など蒐集、修理復活などなど・・・写真と物の世界に嵌っています。

クォーツ腕時計文字盤クリーニング

2016-02-16 00:06:51 | 腕時計

クォーツ時計の文字盤が汚れていたのでクリーニングしました。

 メーカー名は”LARVAN"とあります。何処の国のメーカーか、判りません。

 デザインはビスの頭が表に出ていて、カルティエタンクに似ています。リュウズの頭には黒い石(オニキス?)が付いていて、なかなか良い時計に見えますが、材質やその加工精度など、カルティエとは比べものになりません。
 かなり使い込まれていて、ベゼルの金メッキも剥げています。風防ガラスも傷だらけです。

 電池を入れ替えて稼働しているのですが、文字盤に黄色いヤニ状の汚れがあります。ちょっと見には、わからなかったのですが、気になるので裏からムーブメントを取り出して、クリーニングすることにしました。
 表からベゼルを外した方が簡単なのですが、ベゼルをとめているネジの頭の溝が太くて通常のマイナスドライバーでは緩めることができません。専用工具が必要です。


 

 裏蓋を開けて、電池を取り出した状態です。
リュウズを抜かないとムーブメントが取り出せません。リュウズを抜くために、プシュするボタンがあるはずなのですが、見つかりません。仕方がないので、電池を押さえているプレートとICプレートも外しました。リュウズを抜くのにボタンではなく、リュウズの芯棒の溝にはまっているレバーを押すようになっていました。

 

 上にあるのが水晶発振子とコントロールICの乗った、プリント基板です。
 こちらに、腐蝕等の汚れはありませんでした。

 

 

 

 

 リュウズを抜いて、ムーブメントを取り出しました。

 写真ではよく見えませんが、黄色い小さなシミが文字盤の全面に付いています。

 

 綿棒にレンズクリーニング液をつけて、針に触れないように拭き取ります。少し擦るとキレイに取れました。

 ひどい油汚れだと、揮発性のリグロインなどを使わないと落ちないことが多いです。この黄色い飛沫の汚れも多分グリスのようですが、水溶性のクリーニング液で落ちました。
 リグロインは、あまり塗料に干渉しないのですが、それでも文字盤の文字や数字、線などを溶かしてしまうことがあるので注意が必要です。

 

 

 針に触れないようにムーブメントをフレームに戻して、リュウズを差し込み電池をセットして完成です。キレイになりました。しかし文字盤がキレイになったら、風防ガラス(アクリル製)の傷が、気になりだした。風防も取り換えようか・・・
 写真に写っている赤い靴ベラのようなものは、LEDのブックライトです。暗いところで
読書する時に、本にクリップでとめて使います。先端の銀色のボタンを押すと、プレートが開いてLED電球が出て来ます。時計の分解など細かな作業をする時に、手元を照らすミニスタンドとして使っています。

 

 修理を頼まれこともあるのですが、このところ時計の修理に没頭しています。細かい作業だし集中しないと出来ません。今、やる気スイッチが入ってます。

 

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コメント
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