ジュエリーその2
虫入り琥珀とムーンストーン、玉(ヒスイ)の紹介です。
虫入り琥珀です。あまり質の良い物ではありませんが、右下に3千万年前の虫が封じ込められています。体が頭部、胸部、腹部に分かれていて、胸部から6本の足が出ているので、昆虫類です。頭部には2本の触手もあって、アリの様に見えます。羽は見当たりません。
虫入りの琥珀はよくあるものですが、数千万年前に地球上に生息していた生き物だと思うと、何かとても惹かれるものがあります。
以前にご紹介したラピスラズリ、瑠璃です。黄鉄鉱と大理石が混ざっています。アフガニスタンが主な産地で、中東イスラム文化の建造物や絵画には欠かせない素材です。
フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」のターバンを描くのに使われている、ブルーの顔料絵の具もラピスラズリです。1600年頃のヨーロッパ絵画では、ブルーの色を出すために使われた非常に高価な絵の具でした。
ムーンストーンです。あまり高価な石ではありませんが、白濁した半透明の艶のある石で、淡いブルーなどの色が出ているものもあります。
玉、ヒスイです。緑の色が暗く濁っていて、宝石としての価値はありませんが、獅子?の彫刻がされていてペンダントトップなどとして用いられる装飾品です。
透明感のある大きな石は、中国などで彫刻の素材として使われています。台湾故宮博物院の翠玉白菜は、有名です。材質は粘りがあって軟らかいので彫りやすく、磨けば艶が出て、大変キレイな石です。
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