ノーネーム・ベンラス スモールセコンド
ノーネームのスモールセコンドです。
文字盤はノーネームですが、比較的きれいな状態です。プラ風防も、きれいです。
ケースから取り出すと、何とムーブメントはBENRUS 17JEWELS です。テンプの動きが少々渋いですが稼働してます。ベンラスのムーブメントを使って、ケースと文字盤はベンラス以外のメーカーが作ったものかもしれません。
ベンラスは、1900年代前半のアメリカの三大時計メーカーです。
ケースは金属板をプレスして作ったようで、チープです。
ケースも汚れていて、メッキも剥げている?
じつは黒い部分はメッキの剥がれではなく、粘着性の汚れがこびり付いていました。ケースは薄くてカバーといったものですが、メッキではなく金のプレートをプレスして打ち抜いたようにもみえます。磨くとピカピカになりました。
ケースの内側も汚れていたので、金みがきのクロスで磨いてみると、金の地金が出て来ました。色から見て10~12K位の金のプレートのようです。
と思ったのですが、よく見ると金フィルドでした。縁の部分の金がスレて、地金が見えています。だよね、金プレートのプレスなんて見たことないもの ha…
プラ風防も磨いて、すっかりキレイになりました。ベルトを留めるカバーの箇所は、いかにもプレスで玩具のように見えてしまいます。
ラグ幅は16mmですが、バネ棒を留める穴の径が大きくて、バネ棒が抜けてしまいます。何か工夫をしないと、ベルトを洋金など軟らかい針金をカシメて留めてしまってもイイかもしれません。ベルト交換の時は、針金を切り取ってしまわなければなりませんが。
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