フォト&クラフト工房Gorou's (写真、カメラ、万年筆、腕時計、etc.)

写真、特に沖縄の・・・ カメラ、万年筆、腕時計など蒐集、修理復活などなど・・・写真と物の世界に嵌っています。

SWISS MADEのスモールセコンド 文字盤塗装

2018-05-09 10:00:00 | 腕時計

SWISS MADEのスモールセコンド 文字盤塗装

 SWISS MADEのスクエアースモールセコンド、文字盤縁の塗装が落ちていたので、塗装してみることにしました。

 中央の時計です。近頃は、この3本を取替え引替え使ってます。左がオートマ、右の2本が手巻きです。みな、とても正確です。

 

 ”HELEROS” でしょうか?(HELBROSでした。) 塗料が剥がれて文字が消えてしまっています。縁下にはSWISSと書かれています。特に左下、右上、左上の塗料が剥げています。文字盤も、全体にかなり汚れています。
 まずは文字盤全体の汚れを、カメラのレンズクリーナー液を使って綿棒で軽く拭います。強くこすると、塗装が劣化しているので剥がれてムラになってしまいます。

 油性の塗料を何色か混ぜて、色を出します。ケースから取り出したら、縁の部分も黒く変色していました。塗料を溶剤で溶いて薄くして、左上下、右上を中心に、縁の塗料が落ちてしまった箇所にも塗ります。

 プラ風防もプラスチック用のコンパウンドで磨いておきます。細かな傷は修復できます。

 まあまあ、色は合ってますね。ほとんどベースの色と同じで、目立たなくなりました。
 白、アンバー、黄色、銀を混ぜて色を出しました。溶剤で薄めるところがミソです。塗料を薄めて乾いたら塗る、乾いたら塗るを3~4回繰り返します。薄めないと、繰り返して塗ると厚塗りになってしまいます。繰り返して塗ることにより、塗装ムラがなくなります。乾くと色が少し薄く変化して、馴染んできました。

 結構うまくいきました。古い時計の汚れは、それなりに雰囲気があってイイのですが、塗料が腐蝕して完全に剥がれてベースの金属板がむき出しになってしまったところは、変色した文字盤のベースの色を出して塗るとそれなりに仕上がります。ルーペなどで拡大しなければ、ほとんど目立ちません。きれいに仕上がりました。ウ~ン、イヤ完璧ですねぇ!(自画自賛w...)

 カラーペイントはたくさんの色が出されていますが何色か、でもせいぜい4~5色、混ぜて、溶剤で薄めて塗ると良いです。さらに完全に乾いたら、綿棒に仕上げのコンパウンドを着けて磨くと周囲と馴染んで良いと思います。

 

~~~~~~~~~~    ~~~~~~~~~

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

富岡八幡宮骨董市

2018-05-08 00:27:58 | 宝石

富岡八幡宮の骨董市

 今日、平和島骨董まつりに行こうと平和島流通センターまで出かけたのですが、開催期間は、じつは3~5日でした。ガ~ン!
 それで急遽、他の場所で骨董市をやっていないかと調べて、門前仲町の富岡八幡宮でやっているようなので、そちらに行ってみることにしました。大丈夫、やってました。

 ついこの間問題のあった、門前仲町の深川不動尊門前通りです。富岡八幡宮は、この東側にあります。骨董市では外国人(欧米人)が目につきました。彼らの見るものは、けっこうディープです。

今日の収穫

 平和島骨董まつりとは、また違った物が並んでいました。で、こんなものを買いました。

 トンボ鉛筆モノR(H)と、指輪2コです。近頃、えんぴつに凝ってます。

 鉛筆は720円の値札が貼られていましたが、1ダース12本ケース入り200円です。古い値札は720円で、昔50年以上前、1本60円で12本720円だったのです。私が子供のころ発売されて、当時鉛筆は1本5円か10円だったと思います。それで、「ずいぶん高いえんぴつだなぁ」と思った記憶があります。最初に三菱鉛筆ユニが50円だったと思います、発売されてその後にトンボのモノが販売されました。そのころユニやモノを使ってみて、子供心に「すごく滑らかな書き心地だなぁ・・・」と思ったことを覚えています。

 銀の指輪、サファイア?とラピスラズリです。



 銀磨きのクロスで、磨いてみました。キレイになりました。サファイアの指輪は裏に ”SV925”と刻印があり、スターリングシルバーです。

 石は裏が抜けた台に載っていて、石の裏側に銀色の塗装などしていません。ルーペで見ても、色素の含浸は見られません。ブルーの色が薄く少し曇りもあるので、質は良くないですがサファイアのようです。
 光を当てて見ると屈折率が高く、入射光が全反射して輝いているのが分かります。表面に筋状の研磨の跡はありますが細かな傷がなく硬い石(サファイアはダイヤモンドに次ぐ硬度9)です。なので少なくともガラスではありません。古そうな指輪だし石も小さいので、合成ではなく天然のサファイアでしょう。
 まあ、価値はそれほどないと思いますが、シンプルでクラシックなド~ッてことないこんなデザインの指輪、私は好きです。

 ラピスラズリは、石は本物で指輪ベースも刻印はありませんが錆びの状況から銀製です。このような指輪は、インドでよく作られています。たぶん、インドの古いものでしょう。

 こちらもクロスで磨いてみました。このデザインの指輪は、銀の黒い錆が出ていた方が良いと思います。台座と環の溶接部分の隙間は、黒いままにしておきます。その方が雰囲気があります。

 加工は荒っぽいですが、それがまたイイ感じを出してます。ラピスラズリは、銀の台座に良く合います。透明なダイヤやサファイアなどと違って粗野なイメージの石なので、指輪も繊細なデザインでなくでなく素朴な造りが時代を感じさせて良いと思います。
 ラピスラズリは中央アジア、イスラムのイメージですね。事実、古代の産地はアフガニスタンです。

 このほかメタルフレームの薄い近視のメガネ(革のケース入り、格安)も買ったのですが、私は老眼なので、カメラ修理の会に参加している、今日一緒に出掛けたYNさんに譲りました。多分、1900年頃のメガネだと思います。小さくて細いメタルフレームで軽いので、掛けている気がしません。ブリッジの部分にはべっ甲が貼り付けてあります。耳にかかるワイヤーも巻き込み式で、メガネがずり落ちることもありません。

 これは私が持っている1800年代中頃の、ヨーロッパ、フランスで使われていたサングラスです。こんな感じで透明な近視のレンズが付いていて、ブリッジの箇所にはべっ甲が貼り付けられていました。

 富岡八幡宮の骨董市は初めて行ったのですが、とても興味を惹かれるものがたくさんあって楽しかったです。また出かけたいと思います。

 

~~~~~~~~~~    ~~~~~~~~~~

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

古い時計の夜光塗料放射線

2018-05-04 10:00:00 | 腕時計

古い時計の夜光塗料から出る放射線

 1900年代初頭、放射性物質ラジウムを使った夜光塗料が発明されました。当時、アメリカの時計工場でこの夜光塗料を使った女工の唇や口腔に、癌が多発して問題になりました。塗料の付いた筆を口でなめていたためです。
 その後、放射線の出ない蓄光製の夜光塗料が発明されたので、最近の夜光塗料は安全なはず?なのですが、古い時計には今でも放射線を出しているものがあります。ただしラジウムはその放射線の半減期から、今残っている古い塗料は、現在では放射線量はかなり減ってはいるのではないか・・・?

 そんなわけでハッと気が付いて、夜光塗料が使われている古い腕時計の放射線量を、計ってみました。古い時計、けっこう所有しているので・・・

 

 取りあえず夜光塗料が使われている、前回アップした腕時計と安物の目覚まし時計(中国製)を測定してみることにしました。時計の修理の会に参加されている高校物理の先生が作ってくれた、簡易の放射線量測定器です。センサー検知管の精度はあまり良くないとの事ですが、一応何となく測定できています。


 中央の赤いボタンが電源スイッチで、放射線を感知すると右のLEDランプが点滅します。液晶表示は、C(カウント)/min、トータルカウント、μ(マイクロ)Sv(シーベルト)/hです。
 写真の表示は、時計から少し離した自然状態の値です。0.04~0.05μSv/h位の値を表示しています。

 

 取りあえず腕時計の上に置いてみました。オ~ッ、カウントが急に上がりました。自然状態の4~5倍程になっています。目覚まし時計は現代のものなので放射線は出ていないはず?なのですが・・・ですが、腕時計よりはやや低い値を示していますが、放射線は出ている!ようです。中国では、使用規制が無いのでしょうか・・・
 放射線量は距離の二乗に半比例して低くなるし、当然この程度の線量では体に全く影響はないのですが。けっこうまだ残っているんだ、放射能。特に中国製は怖いですね、食品にしても何にしても。
 私の身の回りで他の放射線発生源としては、古いカメラレンズに放射線発生材が使われているものがあります。コニカC35の初期のものやアサヒペンタックスのタクマーレンズなどです。いずれも線量は少ないので身体に影響することはないのですが・・・

 ちょっと思いついて、古い時計の放射能測定してみました。

-追伸-
 ラジウムの半減期(放射線量が半分になる期間)が気になって調べてみました。ラジウムは元々ウランが長い間放射線を出し続けて崩壊して出来る物質で、その放射線量が半分になるには1622年かかります。かなり長かったですね。
 放射性崩壊量は指数関数的に減少します。この腕時計の夜光塗料が使われた時を1930年とし、ラジウムの半減期1622年で現在2018年、88年経った放射線量減少割合を計算すると、

 放射線量減少割合 = (1/2)の(88/1622)べき乗 = 0.963

となりました。なので、1930年初頭に使われた夜光塗料の放射線量割合は、その当時に比べて”0.963”となり、3.7%しか減っていない。当時とほとんど変わっていないということですね。
 塗料自体は経年変化で劣化し発光量は落ちてくるのですが、発光のエネルギー源となっている放射線量はほとんど変わらないということです。

 アメリカでの夜光塗料によるラジウム放射線事故は、夜光塗料を塗るため筆先をなめて唾液で湿して使っていたため、塗料が唇や口腔内、唾液に混じって体内に取り込まれて蓄積されて、内部被曝を起こした結果です。線量が小さくても、恒常的に被曝されていると癌の発生を招くということです。
 たかが夜光塗料といえども、こんな歴史があるのですね。ちなみに現在使われている蓄光性の放射線を出さない夜光塗料は、日本人の発明で画期的なものだそうです。

-追伸-
 ラジウムから発生する放射線はα線なので、皮膚表面で遮断され紙一枚で防げるので、人体へに影響はまったくないそうです。(環境省)
 アメリカの事故は、口から撮り込まれて内部被曝を起こしたことが原因でした。

 

~~~~~~~~~~~~    ~~~~~~~~~~~~

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

変色してヒビの入ったプラ風防交換

2018-05-03 10:00:00 | 腕時計

黄色く変色して細かなヒビの入ったプラ風防交換

 このところカメラや万年筆は直すものが無くて、腕時計ばかりですね。

 黄色く変色して、細かなヒビが入っています。裏蓋を開けて見ました。ムーブメントは良好です。しっかり稼働しています。

 風防を外すためベゼルを開けようとしたのですが、しっかりはめ込まれていて取れません。フレームと一体なのかもしれません。リムーバー液を使って、プラ風防を直接外すことにしました。

 

 切手などのシール剥がし液を小皿にとって、ピンセットを挟む状態にしてその隙間に液を取り込んで、風防の縁に浸み込ませます。

 

 上手く外れました。この「シールはがしスプレー」けっこう優れものです。接着剤の溶剤などを使うと、文字盤の塗装を傷めてしまう事があります。

 

 まず刷毛で、文字盤の汚れを拭います。ブロワ―を吹いて、埃を飛ばします。文字盤に汚れはほとんどないので、溶剤によるクリーニングはしません。

 

 新しいプラ風防をUVレジンで貼り付けました。
 ”DELBANA 17JEWELS"、SWISS MADE です。針のメッキが腐蝕していますが、そのままにしておきます。針の中心部に夜光塗料が塗られていますが、経年変化で劣化しています。

 

 きれいに仕上がりました。ワニ革の立派なベルトが着いています。すこしヤレていますが、まだまだ使えそうです。

 

~~~~~~~~~~~~    ~~~~~~~~~~

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロレックスタイプ自動巻き、白のベルト

2018-05-01 20:19:41 | 腕時計

友人から頂いたロレックスタイプの自動巻き、白色のベルトを着けてみました

友人から頂いたピンクの文字盤の、ロレックスタイプ自動巻きです。

 リュウズはねじ込み式で、裏蓋もロレックスタイプです。Made in Korea のロレックスコピーです。文字盤のピンクのデザインが、けっこうシャレてますね。このようなコピーは、ウィットが効いていて良いですね。

 

 近頃流行りの白のベルトとピンクの文字盤の取り合わせ、なかなかイイですねぇ・・・って、自画自賛。
 ベルトのラグ幅は20mmと、広めです。メンズの時計ですが、女性がしてもオシャレですね。

 

~~~~~~~~~    ~~~~~~~~

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする